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UCu$$_{2}$$Si$$_{2}$$およびUCu$$_{2}$$Ge$$_{2}$$の軟X線磁気円二色性による研究

Study on UCu$$_{2}$$Si$$_{2}$$ and UCu$$_{2}$$Ge$$_{2}$$ using soft X-ray circular magnetic dichroism

竹田 幸治   ; 山上 浩志; 本間 佳哉*; 青木 大*; 伊覇 航*; 辺土 正人*; 仲間 隆男*; 大貫 惇睦*

Takeda, Yukiharu; Yamagami, Hiroshi; Homma, Yoshiya*; Aoki, Dai*; Iha, Wataru*; Hedo, Masato*; Nakama, Takao*; Onuki, Yoshichika*

UCu$$_{2}$$Si$$_{2}$$とUCu$$_{2}$$Ge$$_{2}$$は、それぞれキュリー温度(T$$_{C}$$)100Kと109Kで強磁性を示し、その磁気モーメントはいずれも1.75$$mu_{B}$$/Uである。そして興味深いことに、UCu$$_{2}$$Si$$_{2}$$はT$$_C$$直上にネール温度(T$$_N$$)106Kがあり100-106Kの間では反強磁性を示す。さらにその反強磁性状態において磁場(H)を印可すると、H=0.1T付近でメタ磁性転移を示す。これら物質が示す磁性の相違点をミクロスコピックな観点から明らかにするために、元素選択的な磁気プローブである軟X線磁気円二色性(XMCD)を用いて調べた。実験はSPring-8原子力機構専用ビームラインBL23SUに設置されているXMCD実験装置にて行った。実験はU N$$_{4,5}$$, Cu L$$_{2,3}$$, Si K, Ge L$$_{2,3}$$吸収端に対して行うことで、すべての構成元素における磁気情報を分離観測した。その結果、強磁性状態でいずれの吸収端においても明瞭なXMCDシグナルを観測し、これはすべての構成元素で磁気分極が存在することを示している。そして、UCu$$_{2}$$Ge$$_{2}$$とUCu$$_{2}$$Si$$_{2}$$のいずれにおいてもCu L$$_2$$、L$$_3$$吸収端ともに同符号のXMCDシグナルを観測した。これはCu 3d電子が非常に大きな軌道磁気モーメント(M$$_L$$)を有していることを示しており、かつ、UCu$$_{2}$$Ge$$_{2}$$とUCu$$_{2}$$Si$$_{2}$$のCu 3dのM$$_L$$は反平行であることが分かった。今回は特にCu L$$_{2,3}$$吸収端での結果に注目し、Uを含まないYCu$$_{2}$$Si$$_{2}$$やEuCu$$_{2}$$Si$$_{2}$$におけるCu L$$_{2,3}$$吸収端での結果との比較検討を行う予定である。

no abstracts in English

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