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JAEA大洗研究所におけるプルトニウム内部汚染事故の教訓,1; 初動現場の放射線管理対応

Lessons learned from plutonium internal contamination accident at JAEA Oarai Research and Development Institute, 1; Initioal action of radiological protection on site

百瀬 琢麿  

Momose, Takumaro

平成29年6月6日日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター燃料研究棟管理区域内の分析室のフードにおいて、貯蔵容器の点検等作業中、貯蔵容器内にある核燃料物質が入った容器を封入した樹脂製の袋が破裂した。これにより同室の床等に汚染が広がるとともに、同室内で作業を行っていた5名の作業員全員の作業衣等から汚染が検出された。一部の作業員の鼻腔汚染検査(鼻スミヤ検査)が有意であったことから吸入摂取の可能性があると判断されたため、身体除染,汚染検査を実施後に核燃料サイクル工学研究所医務棟・放射線保健室において肺モニタによる測定を行うとともに、キレート剤による治療を開始した。この事例では、作業員は汚染拡大防止のためグリーンハウスが設営されるまで室内に留まり、脱装や除染を経て管理区域退出までに時間を要したことからキレート剤投与開始までに約11時間を要した。放射線管理の面では、身体除染後の毛穴等への$$alpha$$汚染の残留やそれによる肺モニタ測定における過大評価などの問題が生じた。福島第一原子力発電所の廃炉作業においては、これらの教訓を踏まえて適切な脱装・除染場所及び対応者の確保と$$alpha$$核種による身体汚染発生時の安全な対応手順の習熟など、汚染拡大防止の徹底とキレート剤投与までの時間短縮の両立を図ることが肝要である。

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