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タンパク質単結晶用中性子回折装置BIX-3, BIX-4の高度化

Updating of single crystal diffractometers for protein molecules, BIX-3 and BIX-4

栗原 和男*; 平野 優*; 廣本 武史*; 河野 史明*; 田村 格良  ; 玉田 太郎*

Kurihara, Kazuo*; Hirano, Yu*; Hiromoto, Takeshi*; Kono, Fumiaki*; Tamura, Itaru; Tamada, Taro*

タンパク質などの生体高分子を測定対象とするBIX-3,BIX-4(2021年7月に供用を再開したJRR-3炉室設置)は、タンパク質の機能発現に必須なプロトン化状態の決定や低障壁水素結合の生体高分子における初めての観察などの成果を上げてきた。装置の高度化により試料対象を広げることができれば、普遍的な手法としての今後の発展が大きく期待できる。(1)BIX-3,4ではモノクロメータ(遮蔽体内に格納)として弾性湾曲したSi(111)結晶を用いている(BIX-3,4: $$d_{min}$$=1.5, 1.4$AA)$。BIX-3において、モノクロメータを遠隔操作で短波長用Si(311)結晶に切替可能なユニットに換装し、このユニットの作動を確認した。これにより、装置仕様の分解能をサブオングストロームレベルまで随時拡大可能なシステムを実現した。(2)BIX-3,4の片方をビームホールに移設し、測定可能対象が拡大となる、格子長が最大160オングストロームの試料単結晶も測定可能とする冷中性子回折装置を検討している。現在、得られる中性子強度利得および反射分離能についてMcStasシミュレーション等から性能評価を進めている。本発表では以上の高度化の実施・評価結果を報告する。

no abstracts in English

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