Doubly heavy tetraquarks in a chiral-diquark picture

カイラルダイクォーク描像におけるダブルヘビーテトラクォーク

Kim, Y.*; 岡 眞   ; 鈴木 渓   

Kim, Y.*; Oka, Makoto; Suzuki, Kei

重いクォークを二個含むテトラクォーク(ダブルヘビーテトラクォーク)は深い束縛状態として存在する可能性があり、理論的・実験的に昔から注目されてきた。さらに、残りの二個の軽い反クォークはダイクォーク構造が発達している可能性があり、軽いクォークに寄与するQCD真空の理解に役立つという意味でも興味深い。本研究では、カイラル対称性を尊重した(軽い)ダイクォーク自由度を含むポテンシャル模型を用いて、ダブルヘビーテトラクォーク (、ただし、, )の質量スペクトルを調べた。特に、, , テトラクォークを二個のヘビークォークと一個の反ダイクォークから構成される三体系として記述し、三体ポテンシャル模型を解くことにより質量スペクトルを求めた。この解析により、は束縛状態として存在するが、とは(深い)束縛状態として存在しないことを予言した。さらに、カイラル対称性が(部分的に)回復した状況における(ダイクォーク質量変化に伴う)テトラクォークの質量変化の予言も行った。

Energy spectrum of doubly heavy tetraquarks, ( with and ), is studied in the potential chiral-diquark model. Using the chiral effective theory of diquarks and the quark-diquark-based potential model, the , , and tetraquarks are described as a three-body system composed of two heavy quarks and an antidiquark. We find several bound states, while no and (deep) bound state is seen. We also study the change of the tetraquark masses under restoration of chiral symmetry.