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一次元堆積盆モデリングを用いた海成層の堆積・圧密過程における間隙水の流動と水質進化の推定

Estimation of porewater flow and evolution of porewater chemistry during deposition and consolidation of marine strata using one-dimensional sedimentary basin modeling

小村 悠人*; 柏谷 公希*; 宮川 和也   ; 中田 弘太郎*; 小池 克明*

Komura, Yuto*; Kashiwaya, Koki*; Miyakawa, Kazuya; Nakata, Kotaro*; Koike, Katsuaki*

高レベル放射性廃棄物の地層処分では、長期にわたる地下水流動や物質移行の予測が必要となる。地質学的な時間スケールを通して過去に生じた水理地質特性の変化や水質進化に関する理解は、現在の水理地質特性や水質の空間分布、さらには将来生じる地下水流動や物質移行の予測に役立つものと考えられる。北海道北部の幌延地域に分布する海成層の深部には化石海水が分布している。化石海水は推定された滞留時間から海成層堆積時に取り込まれたものと考えられているが、海水とは異なる水素酸素同位体比や塩化物イオン濃度を示し、海水から化石海水への水質変化の原因が明らかになっていない。そこで本研究では、化石海水の形成プロセスの理解を目的に、海底での継続的な地層の堆積を再現した一次元の堆積盆モデリングを行い、堆積・圧密に伴う上載圧および間隙水圧の時空間的な変化と間隙水の流動、続成過程で生じた水-岩石反応による水質の変化などについて推定した。

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