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1-D analysis of broadband magnetotelluric data around the epicenter of the 1997 Kagoshima earthquake doublet

1997年鹿児島県北西部地震震源域における広帯域MTデータの1次元解析

松永 佳大*; 相澤 広記*; 小川 大輝; 宇津木 充*; 吉村 令慧*; 山崎 健一*; 内田 和也*

Matsunaga, Keita*; Aizawa, Koki*; Ogawa, Hiroki; Utsugi, Mitsuru*; Yoshimura, Ryokei*; Yamazaki, Kenichi*; Uchida, Kazunari*

将来の地層処分システムに重大な影響を及ぼす可能性がある地震活動に伴う岩盤の破壊等の現象の潜在的なリスクを排除するために、地表からの調査の段階において、地下深部の震源断層や流体等の存否や構造をあらかじめ確認する必要がある。特に地殻内流体の賦存域や流入経路を解明することは、流体が断層強度を低下させるために引き起こされる地震活動のリスクの評価及び回避の観点において重要となる。1997年に発生した鹿児島県北西部地震では、3月26日にマグニチュード6.5、5月13日にマグニチュード6.3の地震が発生し、東西方向と南北方向に延びるF字型の余震域を形成した。この地震発生及びそれに付随して地下で生じた現象には、震源域の深部起源流体が寄与している可能性がある。地磁気・地電流(magnetotelluric)データを用いて高空間解像度な比抵抗構造を得ることで、1997年鹿児島県北西部地震と地下構造との関連性の議論に新たな展望が開けることが期待できる。本発表では、予察的な解析として1次元解析による比抵抗構造推定を行い、1997年鹿児島県北西部地震の地震活動との関連や、今後の追加観測の必要性について議論する。

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