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新第三紀堆積岩に発達する小規模なせん断面の解析

Analysis of minor shear planes in Neogene sedimentary rocks

田村 友識 ; 石井 英一   

Tamura, Tomonori; Ishii, Eiichi

本発表では、局所的な応力場のスケールやその場に発達する断層が野外調査においても確認可能かどうかを調査し、その場に発達する断層が有する規模を評価する。調査対象である稚内層の採石場壁面からは64条のせん断面を記載することができ、NW-SE走向の高角なせん断面とNNW-SSE$$sim$$N-S走向の低角なせん断面が多く認められた。これらは層理面に平行なせん断面と層理面に直交あるいは斜交するせん断面に分けられる。層理面に平行なせん断面からは逆断層の運動センスが認められ、褶曲形成期と同時に発生したflexural-slipを示唆する(石井・福島, 2006)。一方で、層理面に直交あるいは斜交するせん断面からは横ずれセンスが認められるも、一部で正断層センスが確認された。正断層センスを伴う断層は、厚さ最大約50cmの断層角礫を有し東側が沈降する。石井・福島(2006)において示される応力場や石井ほか(2006)において示される応力場を想定した場合、本断層はいずれもスフィット角が30度を上回る。このようなことから、本研究で確認した正断層センスを伴う断層は、地域の局所的な応力場に規制されて活動した断層であると判断した。

no abstracts in English

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