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一次元量子磁性体KCoP$$_{3}$$O$$_{9}$$のスピン状態

Possible spin-liquid state in the one-dimensional antiferromagnet KCoP$$_{3}$$O$$_{9}$$

藤原 理賀 ; 伊藤 孝   ; 髭本 亘  ; 中村 惇平*; 幸田 章宏*; 石角 元志*

Fujihara, Masayoshi; Ito, Takashi; Higemoto, Wataru; Nakamura, Jumpei*; Koda, Akihiro*; Ishikado, Motoyuki*

量子XXZスピン一次元鎖において磁場誘起相の探索に適したモデル物質は少ない。KCoP$$_{3}$$O$$_{9}$$は、Co-PO$$_{4}$$-Coを介した磁気相互作用により一次元鎖を形成している。Co$$^{2+}$$周りの酸素は八面体配位を形成しているため、本物質は、量子XXZスピン一次元鎖のモデル物質として期待できる。セルフフラックス法により育成した単結晶を用いて実験をおこなった。帯磁率温度依存性には、一次元磁性体の特徴であるブロードなピークが4K付近で観測され、磁化測定の結果、約5T以上で磁化が飽和することがわかった。さらに、少なくとも1.8Kまでは長距離磁気秩序が形成されていないこと、c軸方向に磁気異方性を有することが判明した。J-PARC MLF S1ビームラインでの$$mu$$SR測定の結果、0.3Kまで長距離磁気秩序やスピングラス転移は観測されなかった。しかしその振る舞いは、一次元量子磁性体で観測される振る舞いとも異なる。当日は、KCoP$$_{3}$$O$$_{9}$$で実現するスピン状態について議論したい。

no abstracts in English

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