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ICRU95の実用量を導入した場合の原子力施設における眼の水晶体線量管理への影響

Impact on the eye lens dose management at nuclear facilities when introducing the ICRU95 operational quantities

吉富 寛  ; 谷村 嘉彦   ; 辻 智也  ; 西野 翔   

Yoshitomi, Hiroshi; Tanimura, Yoshihiko; Tsuji, Tomoya; Nishino, Sho

眼の水晶体モニタリングについては、眼の水晶体の線量モニタリングのガイドラインに従い、均等被ばく状況で管理基準を超えるおそれのない場合は、$$H_p(10)$$$$H_p(0.07)$$から個人線量の算定を行う、$$H^*(10)$$を用いて場の線量を把握する、など合理的な線量管理が行われてきた。2020年に、ICRUはReport95で実用量を見直す勧告を行ったが、これが導入された場合に、原子力施設での光子及び$$beta$$線による均等被ばく状況について上述した管理が引き続き可能かについて検討した。光子については、光子については、原子力発電所、核燃料施設及び研究・教育施設の計69箇所の実作業場で取得した平均エネルギーが0.15MeVから4MeVの光子のエネルギースペクトルを解析に用いた。$$beta$$線に関しては、ISO 15382やICRU56に掲載された原子力関連施設での代表10核種について、原子力施設での状況を模擬した計30パターンについて$$beta$$線エネルギースペクトルをモンテカルロ計算によって求めた。これらのスペクトルから現行の防護量及び実用量、ICRP116の防護量及びICRU95の実用量をそれぞれ評価し、比較した。その結果、光子に関しては、$$D_{p localskin}$$は水晶体線量を過大評価し、$$H^*$$は水晶体線量を過小評価するが、その程度はそれぞれ10%以内及び14%以内に収まった。$$beta$$線については、$$D_{p localskin}$$は水晶体線量を過大に評価するが、現行実用量と同程度であった。これらのことから、今回の調査対象とした原子力関連施設の状況では、現行の管理方法が継続可能であると考えられた。

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