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北陸地方における福島第一原子力発電所事故由来粒子の追跡

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萩原 大樹  ; 吉田 圭佑; 石森 有  ; 中野 政尚 ; 角川 章二*; 山下 雅広; 井上 睦夫*; 落合 伸也*

Hagiwara, Hiroki; Yoshida, Keisuke; Ishimori, Yuu; Nakano, Masanao; Tsunokawa, Shoji*; Yamashita, Masahiro; Inoue, Mutsuo*; Ochiai, Shinya*

東京電力福島第一原子力発電所(FDNPP)の事故により、環境中に放射性物質が飛散した。北陸地方では、2011年4月7-8日、4月17-18日に金沢市や敦賀市で採取したダストフィルターにおいて、$$^{131}$$I、$$^{134}$$Cs、$$^{137}$$Cs濃度が前後の期間に比べて有意に高かった。これら濃度上昇に対応する放射性物質の拡散経路は特定されていなかった。本研究では、上記期間に着目して流跡線解析を行ったところ、いずれの期間においても、FDNPPと北陸地方を結ぶ流跡線が得られた。Huh et al., 2012の大気拡散シミュレーションでは、2011年4月6日の21時頃、FDNPPから南西方向に九州南部を経由して、台湾南部まで到達するプルームがあり、この一部が方向を変えて北陸地方にもたらされた可能性がある。検出された核種、流跡線解析、粒子の分布の不均一性や$$^{137}$$Cs含有量から、FDNPP事故由来の放射性粒子が北陸地方へもたらされたことが推測され、事故サイト近傍の観測では得られない、広域の放射性物質拡散挙動理解に向けた新たな知見を提供することができた。

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