地震時システム信頼性解析コードSECOM2-DQFMへの相関行列処理機能の拡張と応答相関の反映

Extension of correlation matrix processing function in SECOM2-DQFM code for seismic system reliability analysis and incorporation of response correlation

久保 光太郎; 滝藤 聖崇 ; 崔 炳賢  ; 西田 明美  ; 村松 健; 高田 毅士  

Kubo, Kotaro; Takito, Kiyotaka; Choi, B.; Nishida, Akemi; Muramatsu, Ken; Takada, Tsuyoshi

原子炉の地震時確率論的リスク評価において、機器の応答相関及び耐力相関の取り扱いは、炉心損傷頻度などの評価結果に影響を及ぼす。原子力機構では、これらの相関を現実的に取り扱うため、システム信頼性解析コードSECOM2-DQFMの開発に取り組んでいる。本研究では、機器応答の相関に関わる様々なケースをSECOM2-DQFMで取り扱えるようにするため、非正定値な相関行列にも対応可能な最近傍相関行列取得機能を実装した。また、ABWRの原子炉建屋の機器応答の相関を反映した試解析を通じ、現実的な相関を考慮した場合の炉心損傷頻度の変化など、リスク評価に与える影響を報告する。

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