空気汚染モニタリング用ろ紙への付着物が与える影響に関する検討,3; 計算シミュレーションによる付着物影響の評価
Study on the influences of deposits on the filter for air radioactive contamination monitoring, 3; Evaluation of the influences of deposits using computational simulation
嘉藤 達樹; 富岡 哲史; 佐々木 一樹; 平戸 未彩紀
; 山下 大智; 今橋 淳史; 吉田 忠義 
Kato, Tatsuki; Tomioka, Akifumi; Sasaki, Kazuki; Hirato, Misaki; Yamashita, Daichi; Imahashi, Atsushi; Yoshida, Tadayoshi
『(2)ホット試験による計算モデルの検証』においては、平板線源上にろ紙付着物を配置し、付着物量の増加に伴う放射線の検出率の評価を行った。しかし、実際には放射性物質を含んだろ紙付着物がろ紙表面に堆積している状態であると考えられる。そのため、それらを模擬した計算体系を組み、ろ紙付着物の量を変化させ、
核種(
Am)と
核種(
Sr/
Y,
Cs)の検出率の変化を確認した。
核種においてはろ紙付着物量の変化に伴う検出率の減少は見られなかったが、
核種においては検出率の減少が確認された。また、福島第一原子力発電所(1F)に存在していると考えられる核種のうち、東海再処理施設における受け入れ時の使用済み燃料のORIGEN計算を参考にし、核種存在比が比較的高い核種から選定して計算を行った。その結果、エネルギーが低い
線核種においては、付着物量の増加による検出率の減少が確認された。本研究から、
線(
Sr/
Y,
Cs)においては、1Fにおけるろ紙付着物量及び屋外でのろ紙付着物量片側95%上限値の範囲では、ろ紙付着物の影響を考慮する必要がないことが確認できた。低エネルギー
線核種においては、付着物量の増加により検出率が減少するが、1Fでは高エネルギー
線核種と同伴していると考えられるため、放射線管理上の問題はない。
線(
Am)においては、1Fにおいて得られたろ紙付着物量における検出率は約80%、屋外でのろ紙付着物量片側95%上限値の範囲では、検出率が約50%まで減少することが確認できた。後者の場合、使用する測定器の検出下限値が2倍となるが、測定器の検出下限値が
Amの空気中濃度限度の100分の1を超えることはない。
線の汚染が発生する場所では基本的に全面マスク等の着用が必要となるため、作業計画策定時におけるマスク選定の際には防護係数を踏まえた上で、裕度をもって選択することを推奨する。
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