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「計算科学技術」の一研究者が辿った15年間の軌跡

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町田 昌彦  

Machida, Masahiko

福島第一原子力発電所事故から15年が経過し、その評価や復興の捉え方は立場により大きく異なる。本稿では、共通基盤技術である計算科学技術を専門とする一研究者として、事故直後から現在に至るまでの15年間を四つのフェーズに分け、自身が直接関与する中で感じたことを率直に振り返った。事故直後に抱いた無力感、専門性を活かした環境回復への自発的な取り組み、組織的研究への移行、そして現在進行中の廃炉作業における被ばく低減という課題への挑戦を通じて、計算科学技術が果たし得る役割とその限界を見つめ直した。特に、限られた実測データを活用した線源・線量率分布推定技術の開発など、次世代の安全確保に向けた取り組みを紹介する。福島原発事故という大きな事象に直面した際、専門家がどのように向き合い、行動し、教訓を得たのかを共有することで、今後の類似事象への備えに資することを目指す。

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