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新しい放射線橋かけ技術; ペースト状照射による生分解性ポリマーの改質

A Novel technology of radiation crosslinking; Modification of biodegradable polymer at paste-like condition by irradiation

吉井 文男

Yoshii, Fumio

天然多糖類の放射線改質研究の一環として行っているカルボキシメチルセルロース(CCMC)の橋かけについて紹介する。CMCを固体の微粉末状態、希薄水溶液、グリースに近い高濃度(ペースト状)で照射した。その結果、ペースト状態でのみ橋かけした。橋かけはカルボキシメチル基の置換度に依存し、置換度が高いほど橋かけが起きやすくなる。このゲルは高い吸水性能があり、1gのドライゲルが約400gの水を吸水する。従来CMCは放射線照射では、分解型と言われていたが、ペースト状で橋かけが起こることから、医療、化粧品、農業分野への応用の期待が高まってきた。

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