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Nano-second isomers in neutron-rich Ni region produced by deep-inelastic collisions

深部非弾性散乱による中性子過剰Ni領域のナノ秒アイソマー

石井 哲朗  ; 浅井 雅人  ; 松田 誠  ; 市川 進一; 牧嶋 章泰*; Hossain, I.*; Kleinheinz, P.*; 小川 雅生*

Ishii, Tetsuro; Asai, Masato; Matsuda, Makoto; Ichikawa, Shinichi; Makishima, Akiyasu*; Hossain, I.*; Kleinheinz, P.*; Ogawa, Masao*

原研タンデムブースター加速器で、重イオン深部非弾性散乱により中性子過剰のNi領域の原子核を生成し、核分光の手法を用いて核構造を研究した。われわれの開発した測定器「isomer-scope」を使用することにより、ナノ秒以上のアイソマー状態から放出される$$gamma$$線を非常に感度よく測定することに成功し、$$^{64}$$Co,$$^{68}$$Ni,$$^{67,69,71}$$Cuなどに新アイソマーを発見した。二重閉殻$$^{68}$$Niでは四重極遷移に対する有効電荷を導出し、芯の偏極度を評価した。また、その隣接核の$$^{69,71}$$Cuでは、$$^{68}$$Niなどのエネルギー準位を核子-核子残留相互作用として用いることにより、殻模型計算が実験値を非常に精度よく再現することを示した。$$^{67}$$Cuでは強度の大きなE3遷移を観測し、集団運動の八重極振動と芯の外の陽子が強く結合している可能性を示した。

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