Speciation of long-lived radionuclides in soils in the Chernobyl exclusion zone

チェルノブイル住民排除区域における土壌中長半減期放射性核種の存在形態

天野 光; 上野 隆 ; 小沼 義一*

Amano, Hikaru; Ueno, Takashi; Onuma, Yoshikazu*

チェルノブイル住民排除区域における土壌中長半減期放射性核種の存在形態を調べた。放射性核種の沈着形態が異なることが知られている2箇所の場所から採取されたポドゾル土壌について、Cs-137に対するSr-90,Pu同位体、Am-241の比は、大きく異なっている。存在状態を調べるため、この2種類のポドゾル土壌の0-1cm層及び10-15cm層につき、化学分画を行った。その結果、0-1cm層では、放射性核種の存在形態は2箇所の土壌で大きく異なっているが、10-15cm層では2箇所の違いはそれほど大きくはない。これは、10-15cm層では表層で溶出した核種の再分配が起こっており、再分配の機構は2箇所の土壌であまり違わないためと考えられる。

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