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関 健史; 赤津 朋宏; 岡 潔; 勝見 英明*; 菊田 健一郎*
no journal, ,
原子力機構では、生体内の観察・治療や配管内の補修・保全など、狭隘部での作業を目的とした極細光ファイバスコープを用いたシステムに関する研究開発を行っている。一方、脳神経外科領域において、疾患のある血管に別の血管を縫合し、新たな流路を形成する脳血管バイパス術がある。この方法は、術中に一時的に血流を遮断させるため、術後の後遺症のリスクを伴う。この問題を解決する手法として、血流が存在する血管に対してバイパス用血管を直接縫合し、その血管内腔に挿入したレーザーカテーテルで血管壁を切開することでバイパスを施工する新しい方法が考案された。この手法は、血流を遮断することなくバイパス術が行える一方、血流が存在する血管へのバイパス血管の縫合が困難であり、レーザーカテーテルによる血管壁切開が盲目的といった問題がある。そこで本研究では、血管縫合を容易にする血管補強クリップと、原子力機構で開発した極細光ファイバスコープを内蔵した観察機能付き血管壁切開ツールの開発を行っている。本稿では、試作した血管補強クリップの基礎性能試験を行い、クリップへのバイパス用血管縫合の確認や、クリップ開閉後の変形量を定量的に評価した結果について述べる。