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星加 康智*; 渡辺 誠*; 堅田 元喜; De Marco, A.*; 出牛 真*; Carriero, G.*; 小池 孝良*; Paoletti, E.*
no journal, ,
対流圏オゾンは、気孔を通じて樹木に吸収され植物葉の被害を引き起こす。この影響を評価するためには気孔コンダクタンスのモデル化が必要である。本研究では、オゾン上昇下での気孔コンダクタンスモデリングに関する我々の最近の研究を報告する。まず、我々は世界中の森林樹木種へのJarvis型のモデルのパラメータをレビューし、夜明け前水ポテンシャルに対する気孔コンダクタンスの応答と最適温度が生長条件によって変化することを示した。次に、オゾン影響を含めた気孔コンダクタンスの最適モデルを、ブナを対象にしたオゾンFACE実験の結果を用いて試験し、モデルが夏季のオゾンによる気孔閉鎖を説明できることを示した。しかしながら、夏から秋にかけての気孔コンダクタンスへのオゾン影響は説明できず、オゾンに対する気孔閉鎖の鈍化プロセスの影響が示唆された。そこで、最終的にこの鈍化プロセスによる植物の炭素獲得と蒸散への影響を、北半球の温帯落葉樹林での詳細な多層地表面モデルと全球大気化学モデルを組み合わせたシミュレーションによって調べた。その結果、オゾンの鈍化は炭素獲得と蒸散に著しい影響をおよぼすことが示された。