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論文

Enhanced radiation-induced cell killing by Herbimycin A pre-treatment

野口 実穂; 平山 亮一*; Druzhinin, S.*; 岡安 隆一*

Radiation Physics and Chemistry, 78(12), p.1184 - 1187, 2009/12

 被引用回数:4 パーセンタイル:30.43(Chemistry, Physical)

ハービマイシンAはゲルダナマシンと同様Hsp90に結合し、Hsp90のシャペロン機能を阻害する薬剤である。Hsp90は自身のシャペロン活性により他のタンパク質の安定化を維持する働きをもち、癌細胞の成長や生存に重要な役割を果たしている。放射線照射に応答するタンパク質もHsp90により機能的に安定化されていることが知られている。そこで、本研究ではハービマイシンAが癌細胞の放射線感受性に影響を与えるかどうか、さらに放射線感受性の増強に関与する細胞内メカニズムを明らかにするため、実験を行った。特に放射線感受性のメカニズムとして、放射線誘発細胞死の主原因であるDNA二本鎖切断(DSB)とその修復について調べた。コロニー形成法により求めた生存率から、ハービマイシンAは癌細胞の放射線感受性を増強することが明らかになった。また、定電圧電気泳動法によりDSBの修復の経時的変化を調べたところ、ハービマイシンAを照射前に加えたほうが、DSBの修復効率が低下することが明らかになった。以上の結果から、ハービマイシンAは放射線誘発DSBの修復を阻害し、放射線感受性の増強を引き起こすことがわかった。ハービマイシンAと放射線併用は癌治療の新しい治療法として非常に有効であることが示された。

口頭

Enhanced radiation induced cell killing by Herbimycin A pre-treatment

野口 実穂; 平山 亮一*; Druzhinin, S.*; 岡安 隆一*

no journal, , 

Hsp90は不安的性のタンパク質に結合し、その機能を助け、維持する分子シャペロンとして働いている。腫瘍細胞では多くの不安定性タンパク質が作られるが、それらのタンパク質がHsp90との複合体を形成することにより細胞内で安定化し、結果として放射線に対して抵抗性を生ずる。Hsp90のclient proteinには細胞増殖や細胞周期制御に関係するものが多く、そのためHsp90の機能を阻害することはがん治療において有効な手段となりうる。Ansamycin系の抗生物質であるHerbimycin AはHsp90阻害剤としてさまざまな細胞内シグナル伝達経路を阻害することが知られている。そのようなシグナル伝達には放射線応答に関与しているものも多い。そこで、放射線感受性に大きな影響を及ぼすDSB repair経路の阻害がHerbimyicin Aの放射線増感に関係があるのかを調べた。細胞はヒト肺癌細胞SQ5用いた。Herbimycin Aは照射前24hr投与し、コロニー形成法からHerbimycin A併用時の生存率曲線を求めた。またConstant Field Gel Electrophoresis(CFGE)によるDSB repair kineticのデータより、明らかなDSB修復阻害が観測された。以上の結果から、Herbimycin Aは放射線誘発DSB修復を阻害し、その阻害が放射線感受性の増強に大きく関与していることが示唆された。

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