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都留 智仁; 渋谷 陽二*; 廣内 智之*
AIP Advances (Internet), 6(1), p.015004_1 - 015004_9, 2016/01
被引用回数:11 パーセンタイル:44(Nanoscience & Nanotechnology)多結晶材料の強度は粒径によって予測され、降伏応力は粒界を通じたすべり移動によって支配される。それゆえ、粒界での転位の移動度は塑性変形の過程において、粒界と転位の相互作用とともに重要な要素となる。本研究では、粒の結晶学的方位と負荷応力を考慮した粒界での転位の移動度について新たな基準として値を提案した。そして、原子シミュレーションによる双結晶の解析を行い、基準の妥当性を検証した。
渋谷 陽二*; 廣内 智之*; 都留 智仁
Journal of Solid Mechanics and Materials Engineering (Internet), 7(6), p.571 - 584, 2013/06
マクロな降伏現象は粒界を横切る転位の移動または粒界における残留転位と粒界近傍の転位の生成によって再現される。本研究では、運動転位に対する粒界の役割を規定する基準として、または'値を提案する。各種の傾角粒界に対するこれらの値を明記するとともに、実際に転位源を含む原子モデルを用いた単軸圧縮解析によって検証を行った。
廣内 智之*; 都留 智仁; 渋谷 陽二*
Computational Materials Science, 53(1), p.474 - 482, 2012/02
被引用回数:23 パーセンタイル:56.95(Materials Science, Multidisciplinary)粒界におけるミスフィットと界面移動度の再現のため、粒界の多重点の高次項を表現するマルチフェイズフィールド(MPF)モデルを提案した。ここで、分子動力学法によって得られた粒界エネルギーを用いることで、粒界のエネルギーカスプなどのより詳細な界面特性の情報をMPFモデルと連結した。その結果、導入した高次項により安定した粒移動が再現され、さらに変形双晶が残る材料に対する再結晶の組織の挙動を再現することが可能になった。
廣内 智之*; 都留 智仁; 渋谷 陽二*
日本機械学会論文集,A, 77(782), p.1723 - 1734, 2011/10
金属材料の内部組織を形成する過程の一つである粒成長過程では、粒界領域を減少させることが駆動力となるため、粒界エネルギーや粒界モビリティといった粒界特性が大きく影響する。本研究では、分子動力学法によって得られた純Alの対称傾角粒界の粒界エネルギー方位差依存性に基づき、粒界エネルギー分布をモデル化し、それを用いて三重点の自由エネルギーを考慮した高次項を持つ高次マルチフェイズフィールド(MPF)モデルを構築した。そして、粒界特性を考慮した多結晶体の粒成長過程の解析が可能であることを示した。