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栗原 モモ*; 保高 徹生*; 青野 辰雄*; 芦川 信雄*; 海老名 裕之*; 飯島 健*; 石丸 圭*; 金井 羅門*; 苅部 甚一*; 近内 弥恵*; et al.
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 322(2), p.477 - 485, 2019/11
被引用回数:2 パーセンタイル:21.58(Chemistry, Analytical)福島県の淡水に含まれる低レベル溶存態放射性セシウム濃度の測定に関する繰り返し精度と再現精度を評価した。21の実験施設が5つの異なる前濃縮法(プルシアンブルー含浸フィルターカートリッジ,リンモリブデン酸アンモニウム共沈,蒸発,固相抽出ディスク、およびイオン交換樹脂カラム)によって10L試料3検体を前濃縮し、放射性セシウム濃度を測定した。全Cs濃度測定結果のzスコアは2以内で、手法間の誤差は小さいことが示された。一方で、各実験施設内の相対標準偏差に比べて、施設間の相対標準偏差は大きかった。
眞田 幸尚; 田辺 陽一郎*; 飯嶋 信夫; 百瀬 琢麿
Radiation Protection Dosimetry, 146(1-3), p.80 - 83, 2011/07
被引用回数:2 パーセンタイル:18.29(Environmental Sciences)ウラン系列核種に属す放射性核種のBiとPoのペアは、核燃料取り扱い施設の放射線管理に必要である空気中放射性物質濃度測定を妨げる。Bi()とPo()の時間間隔はPo(164s)が短い半減期のため、人工の放射性核種よりはるかに短い。空気中放射性物質濃度測定はBi-Poの選択的測定で、このバックグラウンドを引き算できる。この研究の目的は、Bi-Poの選択的測定のための-同時計数法に基づく新しい分析方法(時間間隔解析法:TIA)を開発することにある。開発された方法は実際に使用されているダストフィルタ測定に適用された。
高畠 英治; 飯嶋 信夫; 山下 朋之; 秋山 聖光
no journal, ,
東海再処理施設において、施設内従事者を対象に実施している身体サーベイ教育プログラムを紹介する。本プログラムでは、アルファ線及びベータ線混在場での低レベル汚染の測定に着目し、作業者一人ひとりが汚染を確実に検知できるスキルの習得を目的としている。
遠藤 邦明; 飯嶋 信夫; 吉次 雄一; 伊東 康久; 百瀬 琢麿
no journal, ,
東海再処理施設は、1977年のホット試験開始以来、2007年5月までに約1140トンの使用済燃料の再処理を行ってきた。この間、再処理施設の放射線管理は、それまでの原子炉や研究開発施設では経験していなかった技術的な課題について取り組む必要があった。ここでは、約30年に渡る再処理施設の運転における放射線管理上の技術的課題と取り組みについて一例を紹介する。
飯嶋 信夫; 眞田 幸尚; 山下 朋之; 百瀬 琢麿
no journal, ,
再処理施設等の核燃料物質を非密封で取扱う施設において、作業員の内部被ばくを防止するため、ダストモニタにより空気中放射性物質濃度の連続的な測定・監視を行っている。施設外への放射性物質の放出を防ぐために、核燃料取扱施設内の空気は強制的に換気されており、自然界に存在するRnからの子孫核種濃度は環境中に比べて低く、施設内における人工放射性物質の検出に大きく影響しない。しかしながら、激甚災害時や換気制御のトラブルによって施設の換気が停止した場合、ダストモニタに対するRn子孫核種の影響が大きくなり、人工放射性核種の検出が難しくなると考えられる。そこで、本研究では、稼動前の施設において換気停止した状態におけるRn子孫核種のダストモニタへの影響について調査し、換気停止時の空気中放射性物質濃度の管理方法について検討した。
外間 智規; 飯嶋 信夫; 眞田 幸尚; 山下 朋之; 百瀬 琢麿
no journal, ,
再処理施設等の核燃料物質を非密封で扱う施設において、作業員の内部被ばく防止を目的として、ダストモニタによる空気中放射性物質濃度の連続測定を行っている。激甚災害時や換気制御のトラブルによって換気が停止した場合、ダストモニタへのラドン子孫核種の影響が大きくなり、施設起因の放射性物質の検出が困難になると予想される。本研究では、換気停止時の施設内ラドン及びラドン子孫核種の挙動を把握し、空気中放射性物質濃度の管理方法について検討を行った。再処理施設内の稼動前施設において、換気を停止し、施設内のラドン濃度及びラドン子孫核種計数率の変動を測定した。換気停止直後からラドン濃度は一定の割合で増加した。ダストモニタによって測定された線,線計数率には、一定の増加傾向が見られなかった。線,線計数率の変動にはエアロゾルの挙動がかかわっている可能性がある。換気停止時の空気中放射性物質濃度の管理は、線,線計数率の変動を考慮し、警報値を設定する方法が有効であると考えられる。
飯嶋 信夫; 眞田 幸尚; 作山 光広*; 山野 俊也*; 百瀬 琢麿
no journal, ,
ウラン,プルトニウム及び核分裂生成物を取り扱う再処理施設等においては、作業環境における放射線管理のために、線と線の表面汚染密度の測定を行っている。近年、/線同時測定型サーベイメータが開発され、1台で線と線の同時測定が可能となり、作業員の汚染検査や区域の表面汚染検査において多大な省力化をもたらしている。このサーベイメータの基本的な特性についてはメーカから公表されているが、通常の校正用線源では確認できない高計数率領域における指示値の直線性に関する特性(高計数率特性)は明らかとなっていない。そこで今回、東海再処理施設で用いられている機種の高計数率特性を実験的に明らかにするため、再処理施設の作業環境で採取した表面汚染密度測定用のスミヤ試料等を用いて試験を行った。
中村 圭佑; 飯嶋 信夫; 山下 朋之; 柴 浩三; 百瀬 琢麿
no journal, ,
再処理施設等で取り扱う純ベータ線放出核種に対する管理方法として、液体シンチレーションカウンターを用いた簡易的な測定手法を開発した。液体シンチレーションカウンターを用いることで、線源の自己吸収や、空気中の減衰といった、測定における妨害要因を排除でき、高い計数効率が実現できる。また、スミアろ紙を直接液体シンチレータに溶かし込むことで、前処理を必要としない、簡易的で迅速な測定手法となることが期待される。今回、さまざまな線源について、スミアろ紙を混合した状態の試料を作成し、得られたエネルギースペクトルより、本手法の有効性について評価した。発表にて、評価の結果について報告する。