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平舘 俊太郎*; 宮邦 怜*; 佐藤 臨*; 安藤 麻里子; 小嵐 淳; 可知 直毅*
no journal, ,
小笠原諸島・媒島の植生は、野生化したヤギによる採食行動や踏圧を発端に衰退した履歴を持っており、現在はその回復過程にあると考えられる。このような生態系において植生の生産性を制限しているのは、多くの場合、植物必須多量元素である窒素(N)である。そこで、媒島における植生回復のための基礎的情報を得ることを目的に、長期間植生が保たれていた在来林、ギンネムが侵入した外来林、土壌流出の影響を受けて成立した草原における窒素の給源を、土壌中および植物体中のN安定同位体比(N)を測定することにより推定した。その結果、在来林の生態系は、海鳥が海洋生態系から持ち込んだと思われるN値の高いNが利用されていること、ギンネム林では最近侵入した影響を受けて土壌表層からギンネム由来のN値の低いNに置き換わりつつあること、草原植生では、場所によってNの給源は異なることが示された。