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春日井 好己; 佐藤 浩一; 高橋 一智*; 宮本 幸博; 甲斐 哲也; 原田 正英; 羽賀 勝洋; 高田 弘
JPS Conference Proceedings (Internet), 33, p.011144_1 - 011144_6, 2021/03
J-PARCの物質・生命科学実験施設では、2008年より水銀を使った核破砕中性子源を運用している。水銀を内包するステンレス製の水銀標的容器は、放射線損傷等のため定期的な交換が必要である。本件では、2011年に実施した最初の標的容器交換にともなう一連の作業で観測された標的容器等からのトリチウムの放出挙動とその解析結果について報告する。
山本 風海; 發知 英明; 原田 寛之; 林 直樹; 金正 倫計; Saha, P. K.; 田村 文彦; 山本 昌亘; 吉本 政弘; 中根 佳弘; et al.
Progress in Nuclear Science and Technology (Internet), 4, p.238 - 242, 2014/04
J-PARC施設の3GeVシンクロトロンは2007年10月からビーム調整を開始した。その後、ビーム調整を進めることで出力ビーム強度は増強され、2009年10月から100kW以上の出力で中性子ターゲットへの陽子ビーム連続供用運転が行われている。また、さらなる大強度運転のためにビーム調整を継続し、新たに発生するようになったビームロスの原因を探り、その対策を進めてきた。その結果、われわれは3GeVシンクロトロン内のロスを低減し、安定な運転を達成することができた。本論文では、これまでに達成した出力ビーム強度と残留線量の履歴について報告する。
中島 宏; 宮本 幸博
Radioisotopes, 57(4), p.253 - 260, 2008/04
J-PARC(大強度陽子加速器施設)は、世界最大級のビーム強度を有する高エネルギー加速器施設である。J-PARCは大強度・高エネルギーであるため、放射線安全の観点から、さまざまな解決すべき問題を有しており、設計・建設段階からさまざまな対策が検討された。また、本施設の円滑で効率的な施設運用を考慮し、本施設の運転・管理・利用方法等を想定して、安全上の対策を行った。本論文では、本施設の放射線安全対策の中から、放射線遮蔽設計にかかる条件設定と手法,空気・水などの放射化物の取り扱い,放射化した機器の保守及び放射線モニタ設備について解説した。
宮本 幸博; 酒巻 剛*; 前川 修*; 中島 宏
JAERI-Tech 2004-054, 72 Pages, 2004/08
本報告書は、大強度陽子加速器施設(J-PARC)の放射線安全管理設備としてLAN-PLC方式放射線モニタを導入するにあたり機器仕様の標準化を図るため、その標準規格を大強度陽子加速器施設開発センターとしてまとめたものである。LAN-PLC方式放射線モニタは、現場に配置される検出端・測定系とPLCシステムにより構成される放射線監視盤をLANで接続する形態の放射線モニタリングシステムである。本規格を作成するにあたっては、従来規格の拡張及び国際標準規格への準拠という観点を重視した。本規格により、各構成機器について、互換性,保守性及び生産性の向上が期待される。
宮本 幸博
放計協ニュース, (32), p.2 - 3, 2003/10
J-PARC(大強度陽子加速器施設)は、日本原子力研究所(原研)と高エネルギー加速器研究機構が共同で、原研東海研究所敷地内に建設中の大型高エネルギー加速器施設であり、施設稼動後は、物質科学,生命科学,原子力工学,素粒子物理,原子核物理等における最先端研究に供される予定である。J-PARCにおいては、ハドロンカスケードにより、エネルギー範囲が広く多様なパルス状放射線が発生し、一般的な放射線測定機器では十分な応答を得られない状況も予想される。また、加速器機器等については、放射化により残留放射線レベルが非常に高くなると予想され、残留放射線レベルに応じて表面汚染も発生する。そこで、J-PARCの放射線安全管理設備を整備するにあたっては、上記の特性に対応するとともに、原子力分野における近年の社会的要請等に配慮しつつ、放射線エリアモニタの特性改善,LAN-PLC方式放射線モニタの開発,自走式エリアモニタの開発,加速器トンネルに対する入退管理の徹底等について検討を進めている。
宮本 幸博; 池野 香一; 秋山 茂則*; 原田 康典
JAERI-Tech 2002-086, 43 Pages, 2002/11
大強度陽子加速器施設の放射線防護上の特徴と、放射線安全管理設備を設計するうえでの基本的な考え方についてまとめた。大強度陽子加速器施設は、世界最高強度の高エネルギー陽子加速器を中核とした大規模複合施設であり、施設固有の特徴を多く有している。本報告では、大強度陽子加速器施設の特徴を考慮のうえ、整備すべき放射線安全管理設備の仕様について議論した。
宮本 幸博; 植田 久男; 原田 康典
JAERI-Tech 98-039, 44 Pages, 1998/09
SPring-8における高エネルギー加速器施設の放射線管理の現状と問題点をまとめた。第3世代放射光施設であるSPring-8においては、放射線管理を行う上で、高エネルギー大型加速器特有の問題点が多い。本報告では、パルス状放射線のモニタリング技術、低エネルギー及び高エネルギー放射線のモニタリング技術について現状と問題点を記述するとともに、放射化の問題、電磁波ノイズの問題等について議論した。
中島 宏; 柴田 徳思; 澤畠 啓; 宮本 幸博; 中根 佳弘; 増川 史洋; 関 一成; 佐藤 浩一; 小栗 朋美*; 平山 英夫*; et al.
no journal, ,
大強度陽子加速器計画(J-PARC)では、世界最大強度を有する高エネルギー陽子加速器が建設されている。本施設は大強度,高エネルギー,大規模であるために、放射線安全性上の困難な問題が生じている。そこで、本発表では、これら放射線安全上の諸問題にかかる考え方、方策及び許認可にかかる放射線安全評価の現状について報告する。
宮本 幸博; 藤本 敏明*; 伊藤 勝人*; 安友 克美*; 神谷 栄世*
no journal, ,
原子力施設での放射線モニタリングシステムは、各作業現場に放射線検出器を設置し、そこから得られた信号を中央制御室に伝送し、放射線監視盤にて放射線レベルや警報発生の有無を集中監視している。従来のシステムは、放射線というごく微量な信号を電気信号に変換しその信号を増幅,伝送しなければならないこと、また、測定する放射線の種類により検出機構が異なっており、それに起因して後段の信号伝送方法が異なってくることから、各作業場所に設置された放射線検出部と中央制御室に設置の放射線監視盤とは1対1にケーブル接続された構成となっていた。近年、ICなどの半導体技術,情報伝送・処理技術の開発の進歩が目覚しく、放射線モニタリングシステムに取り入れられるようになってきたので、LAN伝送システム及び無線伝送システムの事例を紹介する。
宮本 幸博
no journal, ,
大強度陽子加速器施設(J-PARC)の放射線防護上の特徴とこれに対応した放射線管理計測について、通常の原子力施設と異なる点を含め、設計検討上の対応,現状等について紹介する。
宮本 幸博
no journal, ,
研究機関における高エネルギー加速器の放射線管理計測について、J-PARC及びSPring-8での経験をもとにその現状と課題を紹介する。
仲澤 隆; 佐藤 浩一; 宮本 幸博; 中島 宏; 春日井 好己; 甲斐 哲也; 大井 元貴; 三浦 太一*; 高橋 一智*
no journal, ,
J-PARCの物質生命科学実験施設の水銀ターゲットの放射化により生成する放射性核種及びそれらによるターゲット周囲の線量当量率等の測定結果、安全対策について報告する。
関 一成; 大塚 憲一; 宮本 幸博
no journal, ,
2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故で飛来した放射性物質によるJ-PARC(大強度陽子加速器施設)環境モニタリングへの影響について報告する。J-PARC事業所境界における積算線量については、事故前の測定値と比較して最大約16倍となった。積算線量は、Iの減衰に伴って比較的大きく減少し、その後は、Csの減衰とウエザリング効果によりゆっくりと減少している。
佐藤 浩一; 増山 康一; 田島 考浩; 吉野 公二; 関 一成; 春日井 好己; 宮本 幸博
no journal, ,
J-PARC(大強度陽子加速器施設)の物質・生命科学実験施設(MLF)は、3GeV、1MWの大強度の高エネルギー陽子ビームを水銀ターゲット及びミュオンターゲットに入射し、中性子及びミュオンを発生させ、物質科学・生物科学の研究を行う施設である。ビーム運転に伴い水銀ターゲット中で生成されるHgが、施設メンテナンスを行う特定の時期に限って排気設備を経由してスタックから放出されることが分かった。これまで検出されたHgのスタックでの週平均濃度は、2.410 1.510Bq/cmであり、排気中濃度限度の1/10,000以下である。本発表では、この放出挙動について報告する。
増山 康一; 佐藤 浩一; 吉野 公二; 田島 考浩*; 関 一成; 春日井 好己; 宮本 幸博
no journal, ,
大強度陽子加速器施設(J-PARC)の物質・生命科学実験施設(MLF)では、水銀ターゲット容器の定期的な交換が必要である。交換に際しては、核破砕生成物に由来する放射性物質の放出を伴う。そのため、作業時には作業場所となるホットセル内のガス及びダストに関する放射線モニタリングを実施している。今回は、これまでに得られた放射性物質の放出挙動とともに、新たに得られた放射線管理上の新たな知見について報告する。
春日井 好己; 佐藤 浩一; 増山 康一; 関 一成; 宮本 幸博; 甲斐 哲也; 原田 正英; 羽賀 勝洋; 高田 弘
no journal, ,
J-PARC、物質・生命科学実験施設(MLF)において、水銀を用いた核破砕中性子源の運用が始まってから、2017年で10年目となる。本設備は、水銀中に10Bq程度の放射能インベントリーを持つことから、設計段階において仮想的な最大事故想定に基づく影響評価を実施している。今回は、これまでの運用経験等に基づいて得られた知見をもとに、より現実的な異常想定に基づく影響評価を実施した。それにより、想定された異常事象が発生した場合でも、十分な余裕をもった対応によって外部への影響を十分小さくできることを示した。
西藤 文博; 増川 史洋; 関 一成; 春日井 好己; 宮本 幸博
no journal, ,
陽子加速器施設における最悪の被ばく事故は、加速器トンネル内に作業者がいる状態でビーム運転を行ってしまうことである。その際、作業者は中性子によって大線量の急性被ばくを受けることになる。本研究では、事故発生時の初期段階において、中性子による被ばく線量を迅速的・簡易的に推定する手段として、人体中のナトリウムの放射化を使った方法について検討した。推定にあたっては、JCO事故の線量推定最終報告書(放射線医学総合研究所: NIRS-M-153)を参考にし、J-PARCの加速器トンネル内(50GeVシンクロトロン入射部)の中性子スペクトルを用いて、単位フルエンスあたりの人体の吸収線量とそれによって人体中で生成されるNaの放射能、さらにそれを線源とした体外線量率を評価した。評価の結果、中性子による1Gyの被ばくに相当する線量率(身体表面から10cmの位置)は、5.8Sv/hとなることがわかった。
春日井 好己; 佐藤 浩一; 高橋 一智*; 宮本 幸博; 甲斐 哲也; 原田 正英; 羽賀 勝洋; 高田 弘
no journal, ,
J-PARCの物質・生命科学実験施設では、水銀を使った核破砕中性子源を運用している。水銀を内包するステンレス製の水銀ターゲット容器は、定期的に交換を行っているが、その際トリチウムの放出が観測されている。本件では、その放出挙動について報告するとともに、ステンレス材料のトリチウムの吸蔵・放出の観点から解析を行う。
加藤 小織; 春日井 好己; 西藤 文博; 伊藤 崇; 田中 武志*; 菅原 正克*; 沼尻 正晴*; 別所 光太郎*; 中根 佳弘; 宮本 幸博
no journal, ,
J-PARCにおいて、2013年5月に発生した「放射性物質漏えい事故」を風化させず、得られた教訓を次の世代に確実に引き継ぐとともに、今後の安全対策に生かすことを目的として、これまでに3本のビデオを製作した。ビデオの上映時間は何れも15分程度で、事故後、毎年5月下旬に開催しているJ-PARC「安全の日」において上映を行っている。今後も、J-PARCにおける安全文化の育成及び継承に活用していく予定である。