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上田 祐生; 森貞 真太郎*; 川喜田 英孝*; Wenzel, M.*; Weigand, J. J.*; 大渡 啓介*
Separation and Purification Technology, 277, p.119456_1 - 119456_8, 2021/12
被引用回数:5 パーセンタイル:29.15(Engineering, Chemical)本研究では、白金族金属の一種である白金(Pt)に関する新規ウレア型抽出剤(L)を開発し、その抽出分離能力を評価し、紫外可視分光法(UV-Vis),白金核磁気共鳴法(Pt-NMR),プロトンNMR(H-NMR)、および赤外分光法(IR)により詳細な抽出機構を検討した。興味深いことに、本研究で開発した抽出剤は、プロトン化した抽出剤(HL)と[PtCl]間のクーロン相互作用に加え、ウレア基N-H部位と[PtCl]による水素結合相互作用が寄与することで、Ptを抽出していた。本研究で得られたアニオンに対する抽出剤設計に関する知見は、将来的に高レベル放射性廃液中の陰イオン形化学種の分離剤開発に応用可能であると考えられる。
上田 祐生; 森貞 真太郎*; 川喜田 英孝*; 大渡 啓介*
Separations (Internet), 8(9), p.139_1 - 139_15, 2021/09
被引用回数:9 パーセンタイル:62.42(Chemistry, Analytical)本研究では、高濃度の金属イオンを含んだ実廃液からの白金(Pt)の選択的分離のための新規2級アミドおよびウレア型抽出剤を開発し、その抽出分離能力を評価した。具体的には、抽出速度,選択性,希釈剤組成,相比,第三相の生成条件、および逆抽出剤の検討を実施した。興味深いことに、本研究で開発した抽出剤は、既存の工業用抽出剤と比較し抽出能力は劣るものの、優れた選択性を示した。さらに、本研究で開発した抽出剤は水のみで逆抽出であるという利点があった。本研究で得られた白金の選択的抽出剤に関する知見は、将来的に白金族金属の分離精製プロセスの高効率化に貢献できると考えられる。
上田 祐生; 杉田 剛; 岡村 浩之; 下条 晃司郎; 長縄 弘親; 森貞 真太郎*; 川喜田 英孝*; 大渡 啓介*
no journal, ,
白金族金属(PGMs)は現代産業において不可欠な金属であり、自動車排ガス触媒, 宝飾品, 電子機器、および歯科材料などにおいて活発に利用されている。増加する需要に合わせて、一次鉱石および二次鉱石からの目的元素の抽出率を高めるために、一般に浸出液中においてアニオン種として存在している白金族金属アニオン性クロロ錯体の液-液抽出に関する高効率なレセプターが求められている。ウレア基やアミド基を有する配位子は、アニオンに対して水素結合を形成する。ウレア基またはアミド基を有する新規抽出試薬を合成し、それらによる白金(IV)の抽出挙動および抽出メカニズムを検討した。
上田 祐生; 杉田 剛; 岡村 浩之; 下条 晃司郎; 長縄 弘親; 森貞 真太郎*; 川喜田 英孝*; 大渡 啓介*
no journal, ,
白金族金属(PGMs)は現代産業において不可欠な金属であり、自動車排ガス触媒、宝飾品、電子機器、および歯科材料など様々な分野で活発に利用されている。増加する需要に合わせて、一次鉱石および二次鉱石からの目的元素の抽出率を高めるために、浸出液中においてアニオン種として存在している白金族金属アニオン性クロロ錯体の液-液抽出に関する高効率な抽出剤が求められている。ウレア基やアミド基を有する配位子は、アニオンに対して水素結合を形成する。ウレア基またはアミド基を有する新規抽出剤を合成し、それらによる白金(IV)の抽出挙動および抽出メカニズムを検討した。
上田 祐生; 森貞 真太郎*; 川喜田 英孝*; 近江 健太郎*; 藤田 光晴*; Weigand, J.*; 下条 晃司郎; 長縄 弘親; 大渡 啓介*
no journal, ,
白金族金属(PGM)の一般的な分離回収には、溶媒抽出法が用いられている。PGM資源の安定供給という観点から、高効率な抽出剤の開発が求められている。本研究では、ウレア基やアミド基を有する新規抽出剤を合成し、それらによるPGMの抽出挙動および抽出メカニズムを検討した。その結果、新規抽出剤はPtに対し高い選択性を示し、さらに分光学的解析の結果から、Ptの抽出に水素結合の形成が寄与しているという知見が得られた。