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本山 葵*; 小川 康雄*; 上嶋 誠*; 浅森 浩一; 内田 利弘*; 長谷 英彰*; 小山 崇夫*; 坂中 伸也*; 山谷 祐介*; 相澤 広記*; et al.
no journal, ,
将来の地層処分システムに重大な影響を及ぼす可能性がある現象の潜在的なリスクを排除するためには、地表からの調査の段階において、地下深部におけるマグマの存否や分布をあらかじめ確認しておくための調査技術が必要となる。本件では、東北地方を対象として、これまでに原子力機構及び大学等が観測した地磁気・地電流データを統合解析することによって、地殻内の三次元比抵抗構造を推定した。その結果、背弧域の地殻深部から奥羽脊梁下の浅部にかけて低比抵抗体が認められた。この結果は、地磁気・地電流観測がマグマの存否やその三次元的な分布を確認する方法として有効であることを示唆する。
本山 葵*; 市來 雅啓*; 小川 康雄*; 上嶋 誠*; 浅森 浩一; 内田 利弘*; 小山 崇夫*; 坂中 伸也*; 長谷 英彰*; 相澤 広記*; et al.
no journal, ,
沈み込むスラブやマントルを起源として前弧域に流入する深部流体は、地層処分システムにおける化学場や熱環境へ影響を及ぼす可能性があることが指摘されている。そのため、現在の地殻における深部流体の分布特性を把握することは、将来の地質環境への影響を評価する上で重要な知見となり得る。本研究では、複数の研究機関によってこれまでに実施された地磁気・地電流観測データを統合し、三次元インバージョン法に適用することで、東北地方南部の地殻における三次元比抵抗構造を推定した。その結果、前弧域の地殻では、2011年に活発化した群発地震活動域下に流体の存在が既往研究によって指摘されているものの、それ以北ではそれを示唆する低比抵抗体が分布しないことが明らかになった。