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藤森 伸一; 大河内 拓雄*; 川崎 郁斗; 保井 晃; 竹田 幸治; 岡根 哲夫; 斎藤 祐児; 藤森 淳; 山上 浩志; 芳賀 芳範; et al.
Journal of the Physical Society of Japan, 81(1), p.014703_1 - 014703_9, 2012/01
被引用回数:37 パーセンタイル:82.27(Physics, Multidisciplinary)重い電子系化合物UGe, UCoGe, URhGe, URuSi, UNiAl, UPdAl, UPt及び典型的な遍歴・局在系に対して高分解能内殻光電子分光実験を行い、その電子状態に対する研究を行った。UGe, UCoGe, URhGe, URuSi, UNiAlの内殻スペクトルは遍歴的な化合物の内殻スペクトルに類似しており、これらの化合物ではU 5電子はよく混成していることを示している。一方でUPdAl及びPtの内殻スペクトルはこれらのスペクトルとは異なっており、U 5電子は電子相関効果が強いことを示している。
松田 達磨; 青木 大*; 池田 修悟; 山本 悦嗣; 芳賀 芳範; 大國 仁*; 摂待 力生*; 大貫 惇睦
Journal of the Physical Society of Japan, 77(Suppl.A), p.362 - 364, 2008/00
被引用回数:22 パーセンタイル:72.08(Physics, Multidisciplinary)アクチノイド化合物の単結晶育成過程では、可能な限り原料のアクチノイドメタルの使用量を少なくしたい。その点において、フラックス法は、最も有効な方法の一つである。充填型スクッテルダイト化合物を含め、新たなアクチノイド化合物の育成条件を調べてきた。これらの試行過程において、幾つかの希土類やアクチノイドの単結晶育成に成功した。UCuSi, UCuGe, ThCuGe, CeCuSi, YbCuSiがそれらの例である。中でもUCuSiやYbCuSiでは、ドハース・ファンアルフェン効果測定によりシグナルの観測にも成功した。またごく最近、Czochralski-引き上げ法と呼ばれる結晶育成方法により、世界最高純度の単結晶育成に成功した。
筒井 智嗣; 中田 正美; 那須 三郎*; 芳賀 芳範; 本間 徹生; 山本 悦嗣; 大國 仁*; 大貫 惇睦
Hyperfine Interactions, 126(1-4), p.335 - 340, 2000/07
被引用回数:6 パーセンタイル:38.04(Physics, Atomic, Molecular & Chemical)重い電子系化合物の磁性核のメスバウアー分光による研究は、イッテルビウム(Yb)金属間化合物でかなり精力的に研究が行なわれてきた。しかしながら、ウラン金属間化合物、特に磁性や超伝導で興味深い物性を示す重い電子系超伝導体についてのウランのメスバウアー分光はこれまで行なわれたことがなかった。本研究では、ウランの重い電子系超伝導体であるUPdAlおよびURuSiについてUメスバウアー分光を行った。その結果、どちらの化合物においても反強磁性状態だけでなく、常磁性状態でも常磁性緩和による内部磁場が観測された。観測された温度は重い電子の形成に相関があると考えられる帯磁率が極大になる温度付近であることから、観測された常磁性緩和と重い電子の形成には密接な関係があると考えられる。
筒井 智嗣; 中田 正美; 那須 三郎*; 芳賀 芳範; 本間 徹生; 山本 悦嗣; 大國 仁*; 大貫 惇睦
Physica B; Condensed Matter, 281-282, p.242 - 243, 2000/06
被引用回数:3 パーセンタイル:22.18(Physics, Condensed Matter)重い電子系超伝導化合物UPdAl及びURuSiのUメスバウアー分光を行った。これらの化合物はこれまでの研究によりその磁性を超伝導はウランの5f電子が担っていることが明らかとなってきている。しかしながら、これらの化合物に関する微視的電子状態の研究(おもにNMR)ではウランの5f電子の状態を直接観測するような測定手法は行われていなかった。われわれはウランの5f電子の状態を直接知ることができるUメスバウアー分光を用いて、これらの物性、おもに磁性について調べてきた。その結果、常磁性状態で常磁性緩和による内部磁場が観測され、その観測される温度領域からこの常磁性緩和は重い電子の形成過程を関連する現象であると結論づけた。