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Miyoshi, Yasuyuki*; Ronando, G.*; Vostner, A.*; 名原 啓博; Nijhuis, A.*
IEEE Transactions on Applied Superconductivity, 22(3), p.4804304_1 - 4804304_4, 2012/06
被引用回数:6 パーセンタイル:37.87(Engineering, Electrical & Electronic)ITER用コイルに用いられる各種導体は、機械的繰り返し横荷重に対するACロスの変化を評価することになっている。この繰り返し荷重は、ITER運転時のローレンツ力や、時間的に変化するコイルの運転条件を模擬したものである。これまで、NbTi及びNbSn素線の試作CIC導体に対して、低温下で撚線の圧縮試験をTwente大学で実施してきた。本稿では、最近初めて試験した2本の実機TFコイル用導体の結果を示す。これらの導体は、それぞれ異なるメーカ製の素線で製作した導体である。TFコイル用導体に加わる荷重を模擬して、578kN/mの圧縮力で30000回の繰り返し荷重を撚線に印加した。この時、印加荷重に対する撚線の圧縮度合いから、撚線の横方向の機械的硬さも評価した。荷重による素線間の接触抵抗の変化は、導体内に形成される電流ループをさまざまに変え、その結果、導体全体としての電流減衰時定数とACロスに影響を与える。また、素線1本のACロスの測定データを用いて、導体内の素線の軌跡に基づく数値ケーブルモデルの妥当性の検証も行う。