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榊原 博; 青木 伸廣; 武藤 雅祐; 小田部 隼; 高橋 謙二*; 藤田 直幸*; 檜山 和彦*; 鈴木 宏和*; 鴨川 敏幸*; 横須賀 徹*; et al.
JAEA-Technology 2020-020, 73 Pages, 2021/03
高速増殖原型炉もんじゅでは、現在、廃止措置が進められており、その第一段階として、炉心に装荷している燃料を取り出す工程がある。炉心の燃料集合体は、エントランスノズルが炉心支持板の連結管に挿入され自立しており、周辺の集合体によりパッド部を介して支え合い炉心体系を維持する構造となっている。そのため、燃料を取り出した場所に模擬燃料集合体を装荷し、燃料集合体を安定させる必要があった。このような背景を受け、もんじゅ炉心燃料集合体の製造経験のあるプルトニウム燃料技術開発センターへ、もんじゅ側から模擬燃料集合体の製造依頼があり、製造を行った。この報告書は、装荷する模擬燃料集合体の設計、製造、出荷について報告するものである。
中川 繁昭; 藤本 望; 島川 聡司; 野尻 直喜; 竹田 武司; 七種 明雄; 植田 祥平; 小嶋 崇夫; 高田 英治*; 齋藤 賢司; et al.
JAERI-Tech 2002-069, 87 Pages, 2002/08
高温工学試験研究炉(High Temperature engineering Test Reactor : HTTR)の出力上昇試験は、30MW運転時に原子炉出口冷却材温度が850となる「定格運転」モードでの試験として、平成12年4月23日から原子炉出力10MWまでの出力上昇試験(1)を行い、その後、原子炉出力20MWまでの出力上昇試験(2),30MW運転時に原子炉出口冷却材温度が950となる「高温試験運転」モードにおいて原子炉出力20MWまでの出力上昇試験(3)を行った。定格出力30MW運転達成のための試験として平成13年10月23日から出力上昇試験(4)を開始し、平成13年12月7日に定格出力30MWの到達及び原子炉出口冷却材温度850の達成を確認した。出力上昇試験(4)については、平成14年3月6日まで実施し、定格出力30MWからの商用電源喪失試験をもって全ての試験検査を終了して使用前検査合格証を取得した。「定格運転」モードにおける原子炉出力30MWまでの試験結果から、原子炉、冷却系統施設等の性能を確認することができ、原子炉を安定に運転できることを確認した。また、試験で明らかとなった課題を適切に処置することで、原子炉出力30MW,原子炉出口冷却材温度950の達成の見通しを得た。
岡根 哲夫; 大河内 拓雄; 竹田 幸治; 藤森 伸一; 斎藤 祐児; 山上 浩志; 藤森 淳*; 河村 直己*; 鈴木 基寛*; 筒井 智嗣*; et al.
no journal, ,
NpGa(=Fe,Co,Ni,Rh, etc.)化合物は、その複雑な磁性状態に興味が持たれている。NpNiGaは30K, 18Kと二段階の磁気的転移を示すが、これら各秩序相での磁性状態の詳細は明らかでない。また、NpCoGaは47Kで反強磁性転移を示すが、この反強磁性相は外部磁場の印加により約4.3Tで強磁性的な状態へ転移するが、そのメカニズムの理解は十分ではない。これらの化合物の磁性をおもに担っているのはNp 5電子と考えられるが、本研究ではNpNiGa及びNpCoGaのリガンドサイトの磁性状態について知見を得ることを目的として、遷移金属K吸収端及びGa 吸収端についてX線吸収磁気円二色性(XMCD)実験を行った。NpNiGa, NpCoGaのどちらにおいても、強磁性が発現するとされている温度,磁場ではGa 端において顕著なXMCDシグナルが観測された。このXMCDシグナル強度の磁場/温度依存性は磁化などの振る舞いを忠実に反映しており、リガンドサイトのGa原子がNp 5磁性状態の良いトレースとなっていることが明らかになった。