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高柳 智弘; 植野 智晶*; 堀野 光喜; 飛田 教光; 林 直樹; 金正 倫計; 入江 吉郎*; 岡部 晃大; 谷 教夫; 内藤 伸吾*; et al.
Proceedings of 12th Annual Meeting of Particle Accelerator Society of Japan (インターネット), p.1169 - 1174, 2015/09
J-PARC 3GeV RCSのビーム入射システムにおける水平シフトバンプ電磁石用の新しい電源を開発し製作した。新しい電源は、LINACの入射ビームエネルギーが181MeVから400MeVへとアップグレードをするのに合わせ、現在の2倍以上の電源容量が必要になる。さらに、電磁石のセラミックダクトを覆うRFシールドのループコイルのインダクタンスと励磁場の共振によるビームロスを防ぐために、電流リップルノイズの低減が要求される。そこで、新しい電源の主回路方式に、これまでのIGBTの半導体スイッチを利用したチョッパ方式から、コンデンサの充放電を利用した転流方式を新たに採用することにした。コンデンサ転流方式は、台形波形(バンプ波形)を出力する際に常時スイッチングを行うチョッパ方式と異なり、原理的にはバンプ波形の分岐点での3回のスイッチ操作で形成が可能である。出力試験の結果、スイッチングに起因するリプル電流の発生が大幅に低減されたことを確認した。さらに、バンプ電磁石に起因するビームロスが低減し、RCSの所期性能である1MW相当のビーム加速に成功した。本論文では、転流方式を採用した新シフトバンプ電源の特性について述べる。
高柳 智弘; 林 直樹; 植野 智晶; 富樫 智人; 谷 教夫; 金正 倫計; 戸田 克則*
Proceedings of 3rd International Particle Accelerator Conference (IPAC '12) (Internet), p.3626 - 3628, 2012/05
J-PARCのLINACの400MeVへのエネルギーのアップグレードに対応して、3GeV RCSの入射用バンプ電磁石の新しい電源を設計した。シフトバンプ電磁石用の新しい電源は、出力電流パターンを形成する機能を持つコンデンサーバンクで構成される。この電源は、コンデンサーへの給電と放電で整流する方法を使用する。また、パターン形成のために3回しかスイッチ操作をしないため、従来のスイッチング電源に対して、ノイズの源になるスイッチの頻度が少なくなる。したがって、スイッチングによるリプルがはるかに小さくなることが期待できる。全体構成の1/16スケールのモデルが製造され、その特性を評価した。この論文では、新しい電源の設計パラメータ及び実験結果について要約を報告する。