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北澤 真一; 岡山 克己*; 閨谷 譲; Sagot, F.*; Van Houtte, D.*
Fusion Engineering and Design, 89(6), p.800 - 805, 2014/05
被引用回数:1 パーセンタイル:8.82(Nuclear Science & Technology)ITERプロジェクトでは、RAMIアプローチ(信頼性,可用性,保守性,検査性)が、機器の運転と保守に対する機器設計の技術的なリスク管理のために採用されている。ITER中央安全システム(CSS)のRAMI分析を、概念設計の段階で行った。CSSの機能を、IDEF0分類法によりボトムアップ的に、2つの主要な機能と20つの副機能に分割した。信頼性ブロック図解析法により、想定する動作条件の下で、各機能の稼働率(可用性)は、99.8%であり、システムの要求値99.9%満たすことが確認された。また、故障モード、影響および致命度解析(FMECA)を行い、異なる故障モードの発生確率やプラズマ運転に関わる影響のリスクレベルを示した致命度チャートを用い解析した。これらの解析により、設計、試験、運転手順、保守への要求を行い、適切なリスクを低減させる改善処置により、CSSの主要な機能の可用性や信頼性は、ITER機器に求められる要件を満たすことがわかった。
北澤 真一; 岡山 克己*; 閨谷 譲; Sagot, F.*; Van Houtte, D.*
Fusion Engineering and Design, 89(2), p.88 - 93, 2014/02
被引用回数:10 パーセンタイル:60.73(Nuclear Science & Technology)ITERプロジェクトでは、RAMIアプローチ(信頼性,可用性,保守性,検査性)が、機器の運転と保守に対する機器設計の技術的なリスク管理のために採用されている。ITER機器の保護を行うITER中央インターロックシステム(CIS)のRAMI分析を、概念設計の段階で行った。CISの機能を、IDEF0分類法によりボトムアップ的に、5つの主要な機能と7つの副機能に分割した。信頼性ブロック図解析法により、想定する動作条件の下で、各機能の稼働率(可用性)は、97.98%であるが、予備部品の確保などの改善処置で、99.86%に向上することがわかった。また、故障モード,影響および致命度解析(FMECA)を行い、改善処置により176個の中程度のリスクを14個に減らせることがわかった。これらの解析で、適切な改善処置によりCISの可用性や信頼性は、ITER機器に求められる要件を満たすことがわかった。
北澤 真一; 岡山 克己*; 閨谷 譲; Sagot, F.*; Van Houtte, D.*; Abadie, L.*; 米川 出*; Wallander, A.*; Klotz, W.-D.*
Fusion Engineering and Design, 87(7-8), p.1510 - 1513, 2012/08
被引用回数:8 パーセンタイル:52.28(Nuclear Science & Technology)ITERプロジェクトでは、機器の設計と運転及び保守の準備の指針となる技術的リスク管理に、信頼性・可用性・保守性・検査性(RAMI)手法が用いられている。プラント制御システムであるITER CODACシステムの概念設計の段階でのRAMI解析を行った。ボトムアップ手法を用いた機能分析により、5つの主要機能と下位機能に分析した。次に、リスクの緩和対策を行うために、故障モード・影響及び致命度解析を行った。また、致命度マトリックスを用いた解析により、故障の発生頻度と可用性に与える影響からさまざまな故障モードのリスクの評価を行った。ここで特に影響が大きいと分析されたリスクは、データ保存用ハードウェアや制御用ソフトウェアであった。さらに、与えられた運転条件の下でそれぞれの機能の信頼性と可用性を行うために信頼性ブロック図を作成した。計算により、是正を行った後のプラズマ実験に必要不可欠な機能の固有の可用性は、プロジェクト要求値98.8%より高い99.2%と計算された。さらなるリスクレベルの低減のために、設計・試験・操作手順・保守要件の事項を提案した。