Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
和南城 伸也*; 野本 憲一*; 岩本 信之; 石丸 友里*; Beers, T. C.*
Astrophysical Journal, 636(2, Part1), p.842 - 847, 2006/01
被引用回数:36 パーセンタイル:64.31(Astronomy & Astrophysics)最近の分光観測から炭素や-過程元素を豊富に含んだ金属欠乏星(金属量[Fe/H])の存在が明らかとなった。これらの星の元素組成は、連星系に属しており、もう一方の星(主星)が以前、漸近巨星分枝段階にあったときに合成された-過程元素がガス輸送により、観測された星(伴星)の表面を汚染した結果であると考えられている。しかし、このような星の中には、太陽系組成での-過程元素におけるBa/Eu比と比べて、より小さなBa/Eu比を持つものが存在することが明らかとなった。われわれはこの特異なBa/Eu比の成因を説明するために、「連星系中にあるの星が漸近巨星分枝段階で-過程元素を合成・放出し、その後さらに超新星爆発を起こして-過程元素が合成・放出されたことにより、-過程及び-過程元素を含んだガスが伴星の表面を汚染したためである」というシナリオを提案した。そして、われわれは超新星爆発によって放出され、伴星に降着するEuの質量を計算し、その量は、もし連星の公転周期が一年であると仮定すると、銀河の化学進化で評価されている一回の超新星爆発あたりに放出されるEu質量の制限と矛盾しない、という結果を得た。