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論文

Small angle neutron scattering study on Pr$$_{0.7}$$Ca$$_{0.3}$$MnO$$_{3}$$; Evidence of two-phase coexistence

山田 安定*; 岩瀬 健*; 綿引 成哉*; 鈴木 淳市

Journal of the Physical Society of Japan, 70(6), p.1593 - 1597, 2001/06

 被引用回数:2 パーセンタイル:20.74(Physics, Multidisciplinary)

磁場中でPr$$_{0.7}$$Ca$$_{0.3}$$MnO$$_{3}$$の中性子小角散乱を行った。この系は無磁場冷却中では反強磁性絶縁相と強磁性金属相が共存した状態をとる。この強磁性金属相は、半径17nm程度のクラスター構造を示すが、磁場を加えることにより2$$mu$$m程度のドメインに成長する。この2相共存状態は、Pr$$_{0.7}$$Ca$$_{0.3}$$MnO$$_{3}$$の巨大磁気抵抗効果がマクロな要因に支配されていることを示唆するものである。

論文

Small-angle neutron scattering study on ferromagnetic correlation in (La, Tb)$$_{2/3}$$Ca$$_{1/3}$$MnO$$_{3}$$

綿引 成哉*; 目時 直人; 鈴木 淳市; 及川 健一; Nie, J.*; 立木 昌*; 山田 安定

Journal of the Physical Society of Japan, 70(4), p.1090 - 1098, 2001/04

 被引用回数:6 パーセンタイル:42.11(Physics, Multidisciplinary)

(La, Tb)$$_{2/3}$$Ca$$_{1/3}$$MnO$$_{3}$$巨大磁気抵抗効果における強磁性相関の役割を明らかにした。磁場中で得られた中性子散乱強度の振舞いは、磁気抵抗の振舞いと良い一致を示すことから、短距離の強磁性揺らぎが磁気抵抗増大の要因であることがわかった。

論文

SANS study of Pr$$_{0.7}$$Ca$$_{0.3}$$MnO$$_{3}$$ system as 'Magnetic Relaxor'

山田 安定; 岩瀬 健*; 高倉 知征*; 鈴木 淳市; 綿引 成哉*

Journal of the Physical Society of Japan, Vol.70, Supplement A, p.70 - 72, 2001/00

マンガン酸化物Pr$$_{0.7}$$Ca$$_{0.3}$$MnO$$_{3}$$の中性子散乱実験を行った。この系の磁場中での振る舞いは、強磁性相と非磁性相の共存する中間状態に対応し、時間依存性を考慮したギンツブルク・ランダウ理論で整理できる。この結果は、最近強誘電体の分野で興味が持たれているリラクサー現象と極めて似通っていることが明らかとなった。

論文

Neutron diffraction of hole polaron ordering in La$$_{1-x}$$Sr$$_{x}$$MnO$$_{3}$$(x$$simeqfrac{1}{8}$$)

山田 安定; 鈴木 淳市; 及川 健一*; 片野 進; Fernandez-Baca, J. A.*

Physical Review B, 62(17), p.11600 - 11608, 2000/11

 被引用回数:38 パーセンタイル:83(Materials Science, Multidisciplinary)

マンガン酸化物La$$_{1-x}$$Sr$$_{x}$$MnO$$_{3}$$(x$$simeqfrac{1}{8}$$)を冷却した際に見られる結晶格子の歪みを中性子回折により観測した。得られた散乱スペクトルは、ポーラロン秩序を軌道秩序を考慮した構造モデルで解析された。この構造は従来提唱されていた電荷の層状秩序化モデルと異なり、より短周期で電荷が入れ換わる秩序状態を示すものである。

論文

Phase transitions, diffuse scattering and segregation kinetics in the colossal magnetoresistance material Pr$$_{70}$$Ca$$_{30}$$MnO$$_{3}$$

片野 進; Fernandez-Baca, J. A.*; 山田 安定

Physica B; Condensed Matter, 276-278, p.786 - 787, 2000/03

 被引用回数:9 パーセンタイル:47.89(Physics, Condensed Matter)

Pr$$_{70}$$Ca$$_{30}$$MnO$$_{3}$$の電荷秩序、反強磁性並びに強磁性状態を、広角中性子回折装置(WAND)を用いて調べた。試料温度の低下とともに、これら秩序相が出現し、さらに磁場下で強磁性相が大きく発達することが明瞭に観測された。高温では基本反射のまわりに非常に大きく広がった散漫散乱が観測された。これが低温になり、さらに磁場を印加することによって、強磁性反射に成長する。一方、磁場下での強磁性相において、磁場を急速に切ると、強磁性相から電荷秩序した反強磁性相にゆっくりと緩和していくこと、その途中で金属-非金属転移がパーコレイティブ(浸透的)に起こることが明らかになった。

論文

Change ordering in La$$_{1-x}$$Sr$$_{x}$$MnO$$_{3}$$(x$$sim$$0.12)

稲見 俊哉; 池田 直*; 村上 洋一*; 小山 一郎*; 若林 裕助*; 山田 安定*

Japanese Journal of Applied Physics, 38(suppl.38-1), p.212 - 214, 1999/06

 被引用回数:15 パーセンタイル:65.98(Physics, Applied)

低SrドープのLaMnO$$_{3}$$においては、金属-非金属、強磁性-常磁性同時相転移に加えて、さらに低温において、低温絶縁体相へ転移することが知られている。山田らは、中性子散乱からこの低温絶縁体相で超格子反射を見いだし、それからこれが電荷秩序相であると結論した。われわれは、この電荷秩序の空間パターンを調べるべく、x=0.12の試料について、KEK,PF,BL4Cの装置を用い放射光X線回折実験を行った。その結果、超格子の消滅則から、cubicペロブスカイトの単位で1$$times$$4$$times$$1という構造がもっともらしいという結論を得た。

論文

Incommensurate charge ordering in mixed valence system LuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$

池田 直*; 山田 安定*; 納土 晋一郎*; 稲見 俊哉; 片野 進

Physica B; Condensed Matter, 241-243, p.820 - 822, 1998/00

 被引用回数:20 パーセンタイル:73.64(Physics, Condensed Matter)

混合原子価系、LuFe$$_{2}$$O$$_{3}$$の電荷秩序を中性子散乱実験によって調べた。特に三角格子に対する電荷のゆらぎ(フラストレーション)の効果を調べた。この結果、この物質が、無秩序の状態から二次元電荷密度波(CDW)状態、さらに低温で三次元のCDW状態に逐次相転移することが明らかになった。二次元CDW相では、電荷密度の波が(1/3 1/3)の波動ベクトルを持つことがわかった。

論文

Charge ordering in low-doping rate A$$_{1-x}$$B$$_{x}$$MnO$$_{3}$$ (A:La,Pr;B:Sr,Ca)

稲見 俊哉*; 日野 理*; 納土 晋一郎*; 金尾 りんな*; 池田 直*; 山田 安定*; 片野 進

Physica B; Condensed Matter, 241-243, p.433 - 435, 1998/00

 被引用回数:6 パーセンタイル:42.7(Physics, Condensed Matter)

低ドープ側のペロブスカイトMn酸化物において、電荷秩序がおこることを中性子散乱で観測した。La$$_{1-x}$$Sr$$_{x}$$MnO$$_{3}$$ x=0.1及び0.15では、ホールの秩序温度は、電気抵抗の上昇する温度に一致している。電荷秩序による超格子構造は、母結晶に対してコメンシュレイトであり、その同期は、2$$times$$2$$times$$4と表される。一方Pr$$_{1-x}$$CaMnO$$_{3}$$(x=0.25)では、誘電異常が観測される120K近傍で異常を持つ超格子反射が観測された。同期は、1$$times$$2$$times$$4と考えられている。どちらの系でも、Jahn-Teller歪を伴う変型が主な働きをしていると考えられる。

論文

Present/future status of neutron-scattering facilities in Asian and Oceanian districts

山田 安定*; 森井 幸生

Physica B; Condensed Matter, 241-243, p.22 - 29, 1998/00

 被引用回数:0 パーセンタイル:0(Physics, Condensed Matter)

アジア、オセアニア地域における中性子散乱施設の現状と将来計画について、将来計画を協調しながら報告する。また、定常中性子源とパルス中性子源の結合的な利用によって国際的な研究交流を行うことの重要性を説く。

論文

Next generation neutron source project in Japan Atomic Energy Reserch Institute(JAERI)

山田 安定*; 渡辺 昇*; 新村 信雄; 森井 幸生; 片野 進; 相澤 一也; 鈴木 淳市; 小泉 智; 長壁 豊隆; 勅使河原 誠*; et al.

Physica B; Condensed Matter, 241-243, p.42 - 45, 1998/00

 被引用回数:4 パーセンタイル:33.04(Physics, Condensed Matter)

原研は、従来、研究用原子炉を中心として研究を行って来た東海研究所の新しい将来を拓く目的で「中性子科学研究センター構想」を提案している。この研究センターは「大強度陽子加速器を中心とする多目的研究施設」として特徴づけられる。この計画の第1の柱は自然科学の基礎分野の発展を図ることで、この中には、中性子散乱による物質科学、材料科学、生命科学の研究の他中性子核物理学等が含まれる。第2の柱は、高レベル廃棄物の処理に関連して加速器駆動長寿命核種消滅処理技術を開発することである。6~8MWの陽子加速器を用い、このうち約5MWが中性子散乱施設に供給される。

論文

Elastic and inelastic neutron scattering studies on the martensitic phase transformation in Cu-39at.%Zn alloy

黒岩 芳弘*; 小西 明夫*; 菖蒲 敬久*; 野田 幸男*; 淵崎 員弘*; 森井 幸生; 山田 安定*; H.R.Child*; H.Chou*; S.C.Moss*

Journal of the Physical Society of Japan, 66(4), p.1033 - 1043, 1997/04

 被引用回数:1 パーセンタイル:19.26(Physics, Multidisciplinary)

Cu$$_{61}$$Zn$$_{39}$$合金のマルテンサイト相転移機構を解明するために、中性子散乱研究を行った。母相においてマルテンサイト相転移点に温度が近づくにつれて、q=1/6[110]や1/3[110]点近傍の擬弾性散漫散乱強度が増加したが、TA$$_{1}$$[110]フォノンには全q領域でエネルギーの低下が若干見られただけで特に異常は見い出されなかった。$$beta$$$$_{1//}$$マルテンサイト相の結晶構造は、これまで報じられてきたものではなく、斜方晶と単斜晶の混合構造であると考える。

報告書

原研中性子科学研究センター構想における中性子散乱研究

山田 安定*; 渡辺 昇*; 新村 信雄*; 森井 幸生; 片野 進; 相澤 一也; 鈴木 淳市; 小泉 智; 長壁 豊隆

JAERI-Review 96-019, 43 Pages, 1997/01

JAERI-Review-96-019.pdf:1.96MB

日本原子力研究所では、従来研究用原子炉を中心として研究を行ってきた東海研究所の新しい将来を拓く目的で「中性子科学研究センター構想」を打ち出している。この小冊子は新しい施設での中性子散乱実験により進展すると期待される科学の諸分野をサーベイする作業を行った成果をまとめたものである。

論文

Polaron ordering in low-doping La$$_{1-x}$$Sr$$_{x}$$MnO$$_{3}$$

山田 安定*; 日野 理*; 納土 晋一郎*; 金尾 りんな*; 稲見 俊哉*; 片野 進

Physical Review Letters, 77(5), p.904 - 907, 1996/07

 被引用回数:314 パーセンタイル:98.69(Physics, Multidisciplinary)

低SrドープのLa$$_{1-x}$$Sr$$_{x}$$MnO$$_{3}$$について中性子散乱法で測定を行い、x=0.1及び0.15の試料について、Srドープにより導入された電荷(ホール)が秩序化するポーラロン秩序相を見出した。このポーラロンの秩序化が起こる温度は、この物質の金属$$rightarrow$$絶縁体転移に対応しており、また、秩序化した電荷の組む格子の周期は、立方晶ペロブスカイト構造を基本として、その2$$times$$2$$times$$4倍になっている。いわゆる整合相になっていることを確認した。2$$times$$2$$times$$4構造に対応する電荷の濃度は、x=0.125に対応しており、x=0.1や0.15で整合相が観測されたという事実は、この物質においては、電荷秩序の長周期構造が整合相に固定されやすい傾向をもっていることを示している。

口頭

Magnetic ordering process in the charge-frustrated ferroelectric system LuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$

加倉井 和久; 池田 直*; 永井 聡*; 松田 雅昌; 石井 慶信; 大和田 謙二; 稲見 俊哉; 吉井 賢資; 村上 洋一*; 鬼頭 聖*; et al.

no journal, , 

電荷秩序したLuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$における異常磁気秩序過程が改3号炉に設置されたTAS-1及びTAS-2を使用した中性子散乱実験により明らかにされたので、報告する。(1)LuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$では鉄イオンが六方称の二重層を構成する。鉄イオンが三角格子の配列を持つにもかかわらず、フェリ磁性的な成分を持つ強い2次元的反強磁性相関が存在し、T$$_{N}$$=242K以下で3次元秩序を起こす。(2)さらにT$$_{f}$$=177Kで層間の秩序が崩れ、新しいスピン凍結状態を示唆する磁気散乱が観測される。T$$_{f}$$における磁気秩序変化は顕著なヒステレジスを示すことが明らかにされた。この系において観測された磁気相関と電荷又は軌道自由度との関係を議論する。

口頭

電気分極を示す電荷・スピンフラストレート積層三角格子物質LuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$の中性子散乱研究

加倉井 和久; 池田 直*; 永井 聡*; 松田 雅昌; 石井 慶信; 大和田 謙二; 稲見 俊哉; 吉井 賢資; 村上 洋一*; 鬼頭 聖*; et al.

no journal, , 

電荷秩序したLuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$における異常磁気秩序過程が改3号炉に設置されたTAS-1及びTAS-2を使用した中性子散乱実験により明らかにされたので、報告する。この物質では鉄イオンが六方称の二重層を構成する。鉄イオンが三角格子の配列を持つにもかかわらず、フェリ磁性的な成分を持つ強い2次元的反強磁性相関が存在し、T$$_{N}$$=242K以下で3次元秩序を起こす。さらにT$$_{f}$$=177Kで層間の秩序が崩れ、新しいスピン凍結状態を示唆する磁気散乱が観測される。T$$_{f}$$における磁気秩序変化は顕著なヒステレジスを示すことが明らかにされた。またc-軸方向に磁場をかけると、T$$_{f}$$が低温に変化し、3T以上の磁場ではこの異常が消失することが観測された。

口頭

磁場中に於ける積層三角格子物質LuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$の磁気秩序過程

加倉井 和久; 池田 直*; 永井 聡*; 松田 雅昌; 石井 慶信; 大和田 謙二; 稲見 俊哉; 吉井 賢資; 村上 洋一*; 鬼頭 聖*; et al.

no journal, , 

電荷秩序したLuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$における異常磁気秩序過程の磁場依存性が中性子散乱実験により明らかにされた。この物質では鉄イオンが六方称の二重層を構成する。鉄イオンが三角格子の配列を持つにもかかわらず、フェリ磁性的な成分を持つ強い2次元的反強磁性相関が存在し、T$$_{N}$$=242K以下で3次元秩序を起こす。さらにT$$_{f}$$=177Kで層間の秩序が崩れ、新しいスピン凍結状態を示唆する磁気散乱が観測される。c-軸方向に磁場をかけると、T$$_{f}$$が低温に変化し、3T以上の磁場ではこの異常が消失することが観測された。磁化測定の結果と対応させてこの現象を議論する。

口頭

積層三角格子物質LuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$の磁場中磁気秩序過程

加倉井 和久; 松田 雅昌; 吉井 賢資; 池田 直*; 石井 慶信; 鬼頭 聖*; 山田 安定*

no journal, , 

最近磁気秩序と強誘電性が強い相関を示すMultiferroics系物質の研究が盛んになってきた。LuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$も磁気秩序と強誘電性が結合している系として注目を浴びている。今回この磁気秩序過程の磁場依存性を磁場中中性子回折及び磁化測定により検証したので報告する。ゼロ磁場中のc-軸方向に有限なスピン相関を示す低温スピン凍結状態が磁場により抑圧されることを示唆する結果を得た。

口頭

積層三角格子物質LuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$の磁気秩序過程

加倉井 和久; 池田 直*; 永井 聡*; 松田 雅昌; 石井 慶信; 大和田 謙二; 稲見 俊哉; 吉井 賢資; 村上 洋一*; 鬼頭 聖*; et al.

no journal, , 

フラストレートした電荷系LuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$における異常磁気秩序過程の詳細を中性子散乱実験により明らかにしたので報告する。この物質では鉄イオンが六方称の二重層を構成する。鉄イオンが三角格子の配列を持つにもかかわらず、フェリ磁性的な成分を持つ強い2次元的反強磁性相関が存在し、T$$_{N}$$=242K以下で3次元秩序を起こす。さらにT$$_{f}$$=177Kで層間の秩序が崩れ、新しいスピン凍結状態を示唆する磁気散乱が観測される。T$$_{f}$$における磁気秩序変化は顕著なヒステレシスを示すことが明らかにされた。またc-軸方向に磁場をかけると、T$$_{f}$$が低温に変化し、3T以上の磁場ではこの異常が消失することが観測された。この系において観測された磁気相関と電荷又は軌道自由度との関係を議論する。

口頭

Magnetic ordering process in the charge frustrated ferroelectric LuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$

加倉井 和久; 池田 直*; 永井 聡*; 松田 雅昌; 石井 慶信*; 大和田 謙二; 稲見 俊哉; 吉井 賢資; 村上 洋一*; 鬼頭 聖*; et al.

no journal, , 

最近磁気秩序と強誘電性が強い相関を示すMultiferroics系物質の研究が盛んになってきた。LuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$も磁気秩序と強誘電性が結合している系として注目を浴びている。今回この磁気秩序過程の磁場依存性を磁場中中性子回折及び磁化測定により検証したので報告する。ゼロ磁場中のc-軸方向に有限なスピン相関を示す低温スピン凍結状態が磁場により抑圧されることを示唆する結果を得た。

口頭

フェリ誘電体LuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$の磁気基底状態

加倉井 和久; 松田 雅昌; 吉井 賢資; 池田 直*; 鬼頭 聖*; 山田 安定*

no journal, , 

最近磁気秩序と強誘電性が強い相関を示すMultiferroics系物質の研究が盛んになってきた。LuFe$$_{2}$$O$$_{4}$$も磁気秩序と強誘電性が結合している系として注目を浴びている。われわれはこの物質の磁性を中性子散乱を用いて研究しており、ゼロ磁場中で複雑な磁気秩序過程を発見し、磁気秩序過程の磁場依存性を磁場中中性子回折及び磁化測定により検証した。今回磁場中冷却における磁気基底状態を中性子回折実験により観測し、その結果ゼロ磁場中冷却で観測される線幅が広い磁気回折パターンが磁場中冷却ではシャープになっている様子を検証した。この結果はゼロ磁場中のc-軸方向に有限なスピン相関を示す低温スピン凍結状態が磁場により抑圧され、より長距離な相関を持つ秩序基底状態が磁場中で実現していることを示している。

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