検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年
検索結果: 17 件中 1件目~17件目を表示
  • 1

発表形式

Initialising ...

選択項目を絞り込む

掲載資料名

Initialising ...

発表会議名

Initialising ...

筆頭著者名

Initialising ...

キーワード

Initialising ...

使用言語

Initialising ...

発行年

Initialising ...

開催年

Initialising ...

選択した検索結果をダウンロード

報告書

表層での水理・物質移行を考慮した生物圏における評価に関する検討

稲垣 学; 加藤 智子; 吉田 英爾*; 小山田 潔*; 深谷 友紀子*; 鈴木 祐二*; 大井 貴夫

JAEA-Research 2007-029, 81 Pages, 2007/03

JAEA-Research-2007-029.pdf:10.88MB

高レベル放射性廃棄物地層処分の性能評価では、処分事業が立地の段階を迎えている。そのためこれまでのジェネリックな地質環境での評価から得られた成果の実地層への適用性の検討が第2次取りまとめ以降進められている。生物圏評価においても、被ばく経路の特定や環境中の核種濃度の推定方法に対して、具体的な地質環境の反映が必要となる。本研究では、特定された地質環境において生物圏における核種の挙動評価と被ばく経路を特定するための検討を進める端緒として、(1)生物圏における諸外国の評価に関する文献調査,(2)地下深部から地下水により運ばれる放射性核種の利水環境への放出地点の推定手法の検討,(3)利水環境での核種の希釈・分散効果を評価するための水収支の推定に必要となるデータの検討、を実施した。

報告書

地層処分安全評価における生物圏評価手法の高度化に関する検討(II)(研究概要)

三木 崇史*; 吉田 英爾*; 池田 孝夫*

JNC TJ8400 2002-010, 66 Pages, 2002/02

JNC-TJ8400-2002-010.pdf:1.45MB

本研究では、地圏と生物圏とのインターフェイス(GBI)、揮発性核種及びガス状核種に対する生物圏モデル、生物圏データおよび安全指標について検討した。GBIに関する検討では、地圏と生物圏の移行帯(GBTZ)に関するFEPデータベースを作成した。さらに、このデータベースから放出シナリオを抽出し、既往の研究における概念モデル及び数学モデルの保守性及びロバスト性について検討した。揮発性核種及びガス状核種に対する生物圏モデルの検討については、概念モデル及び数学モデルを作成し、ガス放出に関する被ばく経路は線量への換算係数への寄与が小さいことを確認した。生物圏データの選定手法の高度化については、第2次取りまとめにおける生物圏評価に使用したデータをレビューし、データ選定プロトコルに従い分類した。さらに、重要であるが理解の程度が低いパラメータについてはデータの設定を見直した。安全指標に関しては、人間以外の生物に対する放射線影響や地層処分対象廃棄物中に含有される非放射性物質の環境影響等について調査した。

報告書

地層処分安全評価における生物圏評価手法の高度化に関する検討(II)

三木 崇史*; 吉田 英爾*; 池田 孝夫*

JNC TJ8400 2002-009, 338 Pages, 2002/02

JNC-TJ8400-2002-009.pdf:8.57MB

本研究では、地質環境と生物圏とのインターフェイス(GBI)、揮発性核種及びガス状核種に対する生物圏モデル、生物圏データおよび安全指標について検討した。GBIに関する検討では、地質環境と生物圏の移行帯(GBTZ)に関するFEPデータベースを作成した。さらに、このデータベースから放出シナリオを抽出し、既往の研究における概念モデル及び数学モデルの保守性及びロバスト性について検討した。揮発性核種及びガス状核種に対する生物圏モデルの検討については、概念モデル及び数学モデルを作成し、ガス放出に関する被ばく経路は線量への換算係数への寄与が小さいことを確認した。生物圏データの選定手法の高度化については、第2次取りまとめにおける生物圏評価に使用したデータをレビューし、データ選定プロトコルに従い分類した。さらに、重要であるが理解の程度が低いパラメータについてはデータの設定を見直した。安全指標に関しては、人間以外の生物に対する放射線影響や地層処分対象廃棄物中に含有される非放射性物質の環境影響等について調査した。

報告書

地層処分安全評価における生物圏評価手法の高度化に関する検討(研究概要)

吉田 英爾*; 三木 崇史*; 中居 那浩*

JNC TJ8400 2001-002, 109 Pages, 2001/02

JNC-TJ8400-2001-002.pdf:5.81MB

本研究では、汚染土壌の削剥を想定した固相をGBIとする生物圏評価モデルの開発、パラメータ選定の方法論の高度化、および第2次とりまとめで使用されたパラメータ設定値とわが国における既往の安全評価での設定値との比較について検討した。固相をGBIとする生物圏評価モデルの開発については、液相をGBIとした従来の生物圏モデルに若干の変更を加えることにより、これを適切に評価できる見通しを得た。パラメータ選定の方法論の高度化については、従来のパラメータ選定プロトコルを、重要であるが理解の程度の低いパラメータの設定に注力できる手法に改良した。また、パラメータの選定手法について、データの分類、パラメータのグループ化、ストッピングルールの適用及び質問票とディシジョンツリーの使用等によって簡略化できることを示した。第2次とりまとめで使用されたパラメータ設定値とわが国における既往の安全評価での設定値との比較については、幾つかのパラメータについてわが国の既往の評価における設定値と差があることを確認した上で、その理由を検討した。その結果、パラメータ値を選定する際にはデータソースと評価の前提条件が重要であることが明らかになった。

報告書

地層処分安全評価における生物圏評価手法の高度化に関する検討(研究委託内容報告書)

吉田 英爾*; 三木 崇史*; 中居 那浩*

JNC TJ8400 2001-001, 348 Pages, 2001/02

JNC-TJ8400-2001-001.pdf:10.54MB

本研究では、汚染土壌の削剥を想定した固相をGBIとする生物圏評価モデルの開発、パラメータ選定の方法論の高度化、および第2次とりまとめで使用されたパラメータ設定値とわが国における既往の安全評価での設定値との比較について検討した。固相をGBIとする生物圏評価モデルの開発については、液相をGBIとした従来の生物圏モデルに若干の変更を加えることにより、これを適切に評価できる見通しを得た。パラメータ選定の方法論の高度化については、従来のパラメータ選定プロトコルを、重要であるが理解の程度の低いパラメータの設定に注力できる手法に改良した。また、パラメータの選定手法について、データの分類、パラメータのグループ化、ストッピングルールの適用及び質問票とディシジョンツリーの使用等によって簡略化できることを示した。第2次とりまとめで使用されたパラメータ設定値とわが国における既往の安全評価での設定値との比較については、幾つかのパラメータについてわが国の既往の評価における設定値と差があることを確認した上で、その理由を検討した。その結果、パラメータ値を選定する際にはデータソースと評価の前提条件が重要であることが明らかになった。

報告書

地質環境データ解析・可視化システムにおける地下水流動解析コードの高度化

池田 孝夫*; 吉田 英爾*

JNC TJ7400 2001-004, 170 Pages, 2001/02

JNC-TJ7400-2001-004.pdf:5.18MB

地質環境データ解析・可視化システム(GEOMASS)は、ボーリングをはじめとする多種多様なデータにもとづき地質構造を解析・モデル化し,その結果を3次元的に可視化するとともに、更に水理学的な情報を付加して地下水流動解析に至る作業を包括的に支援するソフトウエアパッケージであり、平成9年度の開発以降、東濃地科学センター周辺の地質構造/水理地質構造理解のための諸研究、ならびに瑞浪市い計画されている超深地層研究所計画に関連したモデル構築において多くの成果を収めている。本システムを構成する主要なソフトウエアのうち地下水流動解析コードにおいては、解析対象を多孔質媒体と亀裂性媒体の両者の特徴を兼ね備えたハイブリットとして評価することが可能であり、昨年度の作業で評価対象を飽和地下水流動解析から不飽和地下水流動解析へと拡張するとともに、立杭掘削影響解析を行うための内部境界条件設定機能を追加し、超深地層研究所計画への対応が図られた。一方、超深地層研究所計画用地及びその周辺における地質調査やモデル構築に伴う理解の増進によって、この地域の地下水流動を評価する上で重要と考えられる水理学的な特徴が把握されてきたこと、コードの使用を通じて幾つかの機能の必要性が指摘されたことに対応して、引き続き解析コードを高度化する必要性が認識された。そこで、本年度の作業では、以下の事項を中心にコードを高度化し、超深地層研究所計画に関連したモデル構築/地下水流動解析への本システムの適用性を高めた。・透水異方性を考慮するための機能の導入・亀裂分布推定機能の追加・亀裂情報の出力機能の導入・亀裂交差部の透水性設定機能の追加・不均質透水係数場の設定機能の追加 また、これらの機能を確認するための試解析として、個別の機能を確認するための比較的簡単な解析と、超深地層研究所計画用地を中心とした場(サイトスケール:約4km$$times$$6km)を対象に、追加された機能を総合的に取り入れた飽和定常地下水流動解析を行い、解析コードの適用性を確認するとともに、サイトスケールの定常地下水流動解析として一つのモデル計算を提供した。加えて、揚水試験の模擬解析について幾つかの試解析を行い、解析の方向性を提示した。さらに、本システム利用のサポートとして、東濃地科学センターにおける2回の実地支援とインターネットを主体としたリモート支援を行った。この中で、

報告書

地層処分システム性能評価のための生物圏評価モデルの高度化(3)(研究委託内容報告書)

池田 孝夫*; 吉田 英爾*; 三木 崇史*

JNC TJ8400 2000-046, 264 Pages, 2000/02

JNC-TJ8400-2000-046.pdf:6.73MB

本研究では、保守的アプローチに基づく生物圏評価パラメータ値の設定に関する方法論、生物圏評価における確率論的評価手法の適用性及び海洋を核種の放出域とした生物圏評価モデルについて検討した。保守的アプローチに基づくパラメータ設定に関する方法論の検討では、設定にあたり考慮すべき事項について検討を行い、生物圏評価におけるデータ選定プロトコルを作成した。確率論的評価手法の検討では、直接モンテカルロ法、及びラテンハイパーキューブ法が適していることがわかった。また、第2次取りまとめのレファレンスケースをベースに確率論的評価手法を適用し、各パラメータに対する感度分析を行った。海洋を核種の放出域とした生物圏評価モデルの検討では、地層処分で採用している海洋のモデルの適用性について検討し、マルチコンパートメントモデルが最も適していることが明らかになった。また、コンパートメントモデルを用いた評価をもとに、原子力施設で採用されている数値解析モデルによる結果と比較を行った。その結果、両者の結果の差は小さいことが確認された。

報告書

地層処分システム性能評価のための生物圏評価モデルの高度化(3)(研究概要)

池田 孝夫*; 吉田 英爾*; 三木 崇史*

JNC TJ8400 2000-045, 134 Pages, 2000/02

JNC-TJ8400-2000-045.pdf:4.12MB

本研究では、保守的アプローチに基づく生物圏評価パラメータ値の設定に関する方法論、生物圏評価における確率論的評価手法の適用性及び海洋を核種の放出域とした生物圏評価モデルについて検討した。保守的アプローチに基づくパラメータ設定に関する方法論の検討では、設定にあたり考慮すべき事項について検討を行い、生物圏評価におけるデータ選定プロトコルを作成した。確率論的評価手法の検討では、直接モンテカルロ法、及びラテンハイパーキューブ法が適していることがわかった。また、第2次取りまとめのレファレンスケースをベースに確率論的評価手法を適用し、各パラメータに対する感度分析を行った。海洋を核種の放出域とした生物圏評価モデルの検討では、地層処分で採用している海洋のモデルの適用性について検討し、マルチコンパートメントモデルが最も適していることが明らかになった。また、コンパートメントモデルを用いた評価をもとに、原子力施設で採用されている数値解析モデルによる結果と比較を行った。その結果、両者の結果の差は小さいことが確認された。

報告書

地質環境データ解析・可視化システム解析コードの拡張

池田 孝夫*; 吉田 英爾*

JNC TJ7400 2000-006, 159 Pages, 2000/02

JNC-TJ7400-2000-006.pdf:4.81MB

地層科学研究においては、ボーリングをはじめとする多種多様のデータに基づき地質構造を解析・モデル化し、その結果を3次元的に可視化するとともに、これらの情報に基づき透水係水場を推定して地下水流動解析を行うことが重要である。そこで、これらの評価・検討を支援するシステムとして、各種地質データの解析を支援するLand Mark、地質構造モデルの構築を支援するEarth Vision、透水係水場を推定し地下水流動解析を行うFrac-Affinityから構成される「地質環境データ解析・可視化システム」を平成9年度に開発している。しかし、上記ソフトウエアのうち地下水流動解析を行うFrac-Affinityは、解析対象が飽和解析に限定されていたことから、超深地層研究所の建設に対応してコードを飽和・不飽和解析に拡張することが必要となっていた。そこで本業務では、昨年度の検討を通じてコード拡張の理論的可能性が明らかにされたのを受け、ソルバー等の改良によりFrac-Affinityを飽和不飽和解析に拡張するとともに、超深地層研究所に関連する地下水流動解析の中で実施時期の観点から最も優先順位が高いと考えられる、立坑掘削の影響評価解析に必要なコードの改良を行った。主なコードの改良点は次の通りである。・コードの飽和不飽和解析への拡張・ソルバーの改良による解析可能最大接点数の向上・入出力インターフェースの改良、具体的には主として以下の事項 飽和不飽和解析に対応した入力項目の追加 差分メッシュ(Frac-Affinityネットワーク)や流速ベクトルの可視化 エラー情報の充実・飽和不飽和解析に対応した境界条件(自由浸出、涵養)の追加・立坑掘削を模擬するための内部境界の形状や境界条件の経時変化を取り扱う機能の追加・差分メッシュ(Frac-Affinityネットワーク)構築方法の改良と、部分的に差分メッシュの密度を調整する機能の追加 これに加えて、飽和・不飽和地下水流動解析に対して拡張したFrac-Affinityにより、立坑掘削の影響解析を含む一連の試解析の実施し、Frac-Affinityの飽和・不飽和解析、特に立坑掘削の影響の評価に対する基本的な適用性を確認した。また、「地質環境データ解析・可視化システム」では、Land Mark、Earth VisionならびにFrac-Affnityの有機的な

報告書

地層処分システム性能評価のための生物圏評価モデルの高度化(2)(研究概要)

池田 孝夫*; 吉田 英爾*

JNC TJ8400 99-036, 227 Pages, 1999/02

JNC-TJ8400-99-036.pdf:8.84MB

生物圏は、地層処分された高レベル放射性廃棄物を起源とする放射性物質が種々のプロセスを経て移行し、最終的に生物に対して影響を及ぼす場である。したがって、地層処分システムの安全性を評価するためには、生物圏における人間への影響を評価することが不可欠である。本研究では、生物圏評価に関する国際協力研究であるBIOMOVS計画およびBIOMASS計画で検討ならびに整備された「レファレンスバイオスフィア手法」等の調査を行い、それにもとづいた種々の評価条件に適用可能な汎用的な生物圏評価モデル(コンパートメントモデル)の開発、生物圏データの収集そして計算コードの開発を行ってきている。昨年度は、高レベル放射性廃棄物処分に係る第2次取りまとめの円滑な実施に資することを目的として、これまでの成果を踏まえ、地圏-生物圏インターフェースを深井戸とした段階的なアプローチを用いて、これまで明らかとなっている第2次取りまとめの前提条件にしたがいレファレンスバイオスフィアを設定するとともに、モデルの開発およびデータの整備を行い、生物圏内での放射性核種の移行/蓄積ならびに人間への影響を解析し概括的評価を実施した。本年度は同様の手法により河川および潮間帯を考慮した沿岸海洋放出についての評価を実施するとともに核評価結果について深井戸放出との比較検討を実施する。また近年、線量当量以外の評価指標の補完的な使用が要求されてきていることから、第2の指標、特に生物圏フラックスおよび生物圏での核種濃度等について諸外国における検討事例を調査するとともに、補完的な評価指標として用いることの可能性について検討を実施する。

報告書

地層処分システム性能評価のための生物圏評価モデルの高度化(2)(研究委託内容報告書)

池田 孝夫*; 吉田 英爾*

JNC TJ8400 99-035, 557 Pages, 1999/02

JNC-TJ8400-99-035.pdf:14.45MB

生物圏は、地層処分された高レベル放射性廃棄物を起源とする放射性物質が種々のプロセスを経て移行し、最終的に生物に対して影響を及ぼす場である。したがって、地層処分システムの安全性を評価するためには、生物圏における人間への影響を評価することが不可欠である。本研究では、生物圏評価に関する国際協力研究であるBIOMOVS計画およびBIOMASS計画で検討ならびに整備された「レファレンスバイオスフィア手法」等の調査を行い、それにもとづいた種々の評価条件に適用可能な汎用的な生物圏評価モデル(コンパートメントモデル)の開発、生物圏データの収集そして計算コードの開発を行ってきている。昨年度は、高レベル放射性廃棄物処分にかかる第2次取りまとめの円滑な実施に資することを目的として、これまでの成果を踏まえ、地圏-生物圏インターフェイスを深井戸とした段階的なアプローチを用いてこれまで明らかとなっている第2次取りまとめの前提条件にしたがいレファレンスバイオスフィアを設定するとともに、モデルの開発およびデータの整備を行い、生物圏内での放射性核種の移行/蓄積ならびに人間への影響を解析し概括的評価を実施した。本年度は同様の手法により河川および潮間帯を考慮した沿岸海洋放出についての評価を実施するとともに各評価結果について深井戸放出との比較検討を実施する。また近年、線量当量以外の評価指標の補完的な使用が要求されてきていることから、第2の指標、特に生物圏フラックスおよび生物圏での核種濃度等について諸外国における検討事例を調査するとともに、補完的な評価指標として用いることの可能性について検討を実施する。

報告書

地質環境データ解析・可視化システム解析コードの改良

池田 孝夫*; 吉田 英爾*

JNC TJ7440 99-011, 108 Pages, 1999/02

JNC-TJ7440-99-011.pdf:6.97MB

地層科学研究においては、ボーリングをはじめとする多種多様のデータに基づき地質構造のモデル化を行い、その結果を3次元的に可視化するとともに、さらにこれらの情報に基づき透水係数場を推定し地下水流動解析を行うことが重要である。このような評価・検討を支援するシステムとして、幾つかのアプリケーション・ソフトウェアと解析コードによって構成される「地質環境データ解析・可視化システム」を昨年度開発した。本システムのうち、ある領域内の透水係数場の生成並びに地下水流動解析は、解析コード「Frac-Affinity」によって行われる。このコードにより、岩盤マトリクスの透水係数をフラクタルスケーリング則に基づいて不均質に設定するとともに、岩盤中に透水性の亀裂を決定論的・確率論的に生成し(ハイブリッド媒体)、飽和地下水流動解析を行うことが可能となった。一方、将来の地下研究所の建設時を想定した場合には解析領域内に不飽和領域が生じることが予想されることから、上記コードを飽和-不飽和地下水流動の評価については既往の研究においても前例がないことから、まずこのような問題の解析可能性を明らかにするとともに、数値計算を行うソルバーの基本的な仕様を求めることが重要となった。また地質構造のモデル化や3次元的な可視化については、アプリケーション・ソフトウェア(Earth Vision)操作の習熟度を高めることが重要となった。そこで本研究では、飽和-不飽和地下水流動問題に対する支配方程式を調査・検討し、Richard'sの方程式の使用が適切であることを示すとともに、本方程式を数値計算によって評価するため各種の検討を行った。具体的には、Richard'sの方程式が強い非線形を有することから、これをP1変換によって数値計算に適した形式に変換するとともに、これを解くソルバーについても、現行のコードが使用しているソルバーの限界を明確にし、Picard反復法を用いた新たなソルバーの必要性を明らかにした。またPicard反復法を用いたソルバーによる計算可能性を確認するため、必要最低限度の解析機能を有するプロトタイプソルバー

報告書

地層処分システム性能評価のための生物圏モデルの高度化(要約版)

池田 孝夫*; 吉田 英爾*

PNC TJ1281 98-002, 123 Pages, 1998/02

PNC-TJ1281-98-002.pdf:5.58MB

生物圏は、地層処分された高レベル放射性廃棄物を起源とする放射性物質が種々のプロセスを経て移行し、最終的に人間に対して影響を及ぼす場である。従って、地層処分システムの安全性を評価するためには、生物圏における人間への影響を評価することが不可欠である。本研究においても昨年度までに生物圏評価に関する国際協力研究であるBIOMOVS計画及びBIOMASS計画で検討並びに整備された「代表的生物圏手法」等の調査を行い、それに基づいて種々の評価条件に適用可能な汎用的な生物圏評価モデル(コンパートメントモデル)の開発、生物圏データの収集そして計算コードの開発を行ってきた。本年度はこれまでの成果を踏まえ、高レベル放射性廃棄物処分に係る第2次取りまとめの円滑な実施に資することを目的として、段階的なアプローチを用いてこれまで明らかとなっている第2次取りまとめの前提条件に従い代表的生物圏を設定するとともに、モデルの開発及びデータ整備を行い生物圏内での放射性核種の移行/蓄積並びに人間への影響を解析し概括的評価を行った。さらに、各コンパートメントの重要度及びコンパートメント間の核種移行プロセスの重要度についての感度解析を行い、モデルの簡略化についての検討を実施した。なお、本年度の研究対象としては、前提条件に関わる不確実性を排除し、評価に保守性を確保する観点から深井戸を放出経路とする場合について検討した。

報告書

地層処分システム性能評価のための生物圏モデルの高度化

池田 孝夫*; 吉田 英爾*

PNC TJ1281 98-001, 376 Pages, 1998/02

PNC-TJ1281-98-001.pdf:14.57MB

生物圏は、地層処分された高レベル放射性廃棄物を起源とする放射性物質が種々のプロセスを経て移行し、最終的に人間に対して影響を及ぼす場である。従って、地層処分システムの安全性を評価するためには、生物圏における人間への影響を評価することが不可欠である。本研究においても昨年度までに生物圏評価に関する国際協力研究であるBIOMOVS計画及びBIOMASS計画で検討並びに整備された「代表的生物圏手法」等の調査を行い、それに基づいて種々の評価条件に適用可能な汎用的な生物圏評価モデル(コンパートメントモデル)の開発、生物圏データの収集そして計算コードの開発を行ってきた。本年度はこれまでの成果を踏まえ、高レベル放射性廃棄物処分に係る第2次取りまとめの円滑な実施に資することを目的として、段階的なアプローチを用いてこれまで明らかとなっている第2次取りまとめの前提条件に従い代表的生物圏を設定するとともに、モデルの開発及びデータ整備を行い生物圏内での放射性核種の移行/蓄積並びに人間への影響を解析し概括的評価を行った。さらに、各コンパートメントの重要度及びコンパートメント間の核種移行プロセスの重要度についての感度解析を行い、モデルの簡略化についての検討を実施した。なお、本年度の研究対象としては、前提条件に関わる不確実性を排除し、評価に保守性を確保する観点から深井戸を放出経路とする場合について検討した。

報告書

フラクタルモデルを用いた水理学的不均質場の解析(III)

池田 孝夫*; 吉田 英爾*

PNC TJ7281 97-001, 104 Pages, 1997/03

PNC-TJ7281-97-001.pdf:7.01MB

地層科学研究における地下水流動解析においては、顕著な不均質性を示す透水係数場、特に地下水流動におけるいわゆるチャンネリング挙動を支配すると考えられる透水係数の空間的な相関構造を正確に把握することが、きわめて重要な課題となっている。そこで本研究では、限られた計測点からの情報に基づき地層の有する不均質性を詳細に把握する手法のひとつとして、バリオグラムと呼ばれる統計量の空間的なスケール特性をべき乗則で与える自己アファインフラクタルモデルの適用性について検討するとともに、自己アファインモデルを論理的な基礎としてMACRO-AFFINITYコードの開発を進めてきた。その結果として、これまでに以下の成果を収めている。・不均質多孔質媒体中物質移動試験による確証・東濃鉱山周辺での過去のウラン移行挙動のシミュレーション・ニアフィールドでの核種移行挙動の解析本年度はこれまで2次元領域を対象としてきた自己アファインフラクタルモデルによる場の特性の分布推定手法を3次元化するとともに、東濃鉱山周辺の500m$$times$$500m$$times$$125mの領域を対象に場の特性の3次元分布の推定を行った。具体的には、3次元領域で自己アファインフラクタルモデルによる場の特性を推定するルーチンを開発する。

報告書

水理地球化学的不均質場における物質移行及びニアフィールドにおけるFP元素の移行挙動に関する研究(研究委託内容報告書) 第I分冊水理地球化学的不均質場における物質移行

池田 孝夫*; 吉田 英爾*

PNC TJ1281 97-001, 98 Pages, 1997/03

PNC-TJ1281-97-001.pdf:3.5MB

本研究は、MACROII吸着試験として実施されたバッチおよびカラム試験について、その結果を評価する際の目的および定量的アプローチに関して検討を行ったものである。具体的には、まずバッチ及びカラム試験における吸着過程に対してある範囲の数学モデル候補を使用し、「フィッティング」実習によって最適モデルを選定する方法について検討を進めた。ここでの「フィッティング」とは、同じサンプルについて同じ条件のもとで実施された実験に対して実験結果を解析し、次第に複雑化する一連の試験において各候補モデルの相対的な正確さを評価することを意味する。具体的には、以下の手順により評価を行った。1.吸着平衡過程に対する時間スケールを決定するためのバッチ試験結果の範囲解析2.モデル平衡等温線及びバッチ試験等温線の比較3.吸着速度論を決定するための、モデル濃度・時間曲線のバッチ試験で測定された濃度・時間データへの「フィッティング」4.長さスケールの影響を決定するためのカラム試験結果の範囲解析5.吸着と他の移行過程との相互作用を決定するための、モデル破過曲線のカラム試験破過曲線への「フィッティング」本研究においては、上記の手順に基づき試計算を実施している。具体的には、各モデルに基づき濃度の経時変化あるいは破過曲線を自動的に生成するソフトウエアと、この生成されたデータをバッチ試験及びカラム試験から得られたデータにより非線形フィッティングするソフトウエアとによりステップ3及びステップ5のフィッティングを実施した。実際にはこの2つのソフトウエアは、ひとつのソフトウエアにパッケージ化されておりフィッティングは自動的に行われた。またこの試計算からは、測定誤差に関する情報が利用可能な場合には、さらに様々な情報を得ることが可能であることが確認された。したがって、将来的により多くの実験データが利用可能となった場合には、本研究の成果はより広範囲に利用可能となるものと考えられる。また本研究では、MACRO-II試験装置における吸着試験について、2次元のシミュレーションを実施し、その有用性について検討を行った。

報告書

「常陽」運転管理システムの検討

佐藤 増雄*; 府川 直弘*; 玉置 哲男*; 高橋 秀治*; 伊藤 篤*; 吉田 恵*; 園田 幸夫*; 山本 博樹*; 丸山 富美*

PNC TJ9164 89-003, 200 Pages, 1989/03

PNC-TJ9164-89-003.pdf:5.83MB

原子力プラントにおける運転・補修業務に伴うプラント管理業務は、特に作業の集中する定期検査時には、種々の作業許可審査や操作禁止札の発行および工程表作成・改定等に多大な労力を費やしており、業務のOA化の推進が必要になってきている。一方、エレクトロニクス技術の高度化により、軽水炉向けに種々のOAシステムの開発が行われている。このような背景を踏まえつつ、FBRプラントとしての特殊性を考慮したプラント管理システムを構築し、将来炉においてもこれを反映することを目的として本検討作業を行っている。プラント管理システムを具体化するために、プラント管理業務の省力化、信頼性、効率性の向上およびこれまでに高速実験炉「常陽」にて蓄積したプラント管理技術の有形化を目的として、高速実験炉「常陽」として最適なプラント管理システムを構築し、また、将来炉においてもこれを適用するために必要なソフトウェア手法およびハードウェアシステムについて幅広く検討する。

17 件中 1件目~17件目を表示
  • 1