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甲斐 健師; 横谷 明徳; 鵜飼 正敏*; 藤井 健太郎; 樋口 真理子; 渡辺 立子
no journal, ,
本研究では、水中に入射及び生成された電子による衝突イベント及び電子軌道の時間発展を明らかにするために、電子衝突による水分子の電離,電子的励起,解離性付着,振動励起,回転励起及び弾性散乱を考慮し、さらに荷電粒子間のクーロン相互作用を考慮したシミュレーションを行った。その結果、数eV以下のエネルギーを持つ電子はクーロン相互作用の影響を受けやすく、振動励起及び回転励起を多発させながらエネルギーを損失し、電離により生じた2次電子は、初期電離サイトから平均3nm程度でmeVオーダーになることがわかった。また、入射電子のエネルギーが500eVであると、照射後1.5fs程度でエネルギー付与が最も大きくなることも明らかになった。得られた知見は、水溶液中の生体分子に対する放射線作用の時間発展及び空間分布を考えるうえで重要な情報である。
田口 光正; 廣木 章博; 山下 真一
no journal, ,
高度放射線治療において、がん患部の線量分布を確認するためのツールとしてのポリマーゲル線量計の開発を行った。天然由来高分子であるヒドロキシプロピルセルロースを放射線橋かけしたものを母材とし、そこに低毒性のメタクリル酸系・アクリルアミド系モノマーを含浸させた新しいポリマーゲル線量計を作製した。12種類のモノマーから2種類を選択し、異なる組成比のゲル線量計を作製し、10Gyの線を照射することにより、ゲル線量計の添加剤候補として2-ヒドロキシエチルメタクリレート/ポリエチレングリコールジメタクリレートなど18種類の組合せを抽出した。また、白濁の程度は線量の増加に伴い増加するものの、増加率や飽和する線量は組成により大きく異なることがわかった。特にポリエチレングリコールジメタクリレートの組成比が高いほど白濁の増加率が高い傾向を示すことを明らかにした。
平出 哲也
no journal, ,
「量子ビームの新しい利用展開」ということで、陽電子を用いたいろいろな分析手法の中から、最近、新しい利用の可能性が広がりつつあるAge-Momentum Correlation(AMOC)測定を中心に解説を行った。また、従来は観測することが難しかった、液体中のポジトロニウムのバブル形成が見えるような系が存在し、それを利用してどのような研究の発展が期待できるかについて講演する。