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内田 博*; 大村 知秀*; 鈴木 寿博*; 辻 淳憲*; 山下 貴司*; 藤村 卓; 松橋 信平; 久米 民和
放射線と産業, (80), p.6 - 10, 1998/00
医学分野で用いられているポジトロン放出核種による非破壊計測法を、植物計測分野で応用するための簡易型ポジトロンイメージング装置を開発した。本装置の性能は、(視野):1対の検出器で5048mmであるが、検出器材の増設により拡大できる、(空間分解能):検出器間隔20cmで2.6mm(FWHM)を得た、(高計数率特性):NOを含む水を用いて2kcpsまで数え落しなく計測可能である、(感度):高計数率特性のデータより24.5cps/kBq/mlと算出された、(最短計測時間):5秒であるが良好な画像を得るためには、ある程度の計数が必要である。なお、N(1.2MeV)やO(1.73MeV)などのポジトロンのエネルギーが高いRIを用いる場合には、ボジトロン自信が葉などの扁平な植物体内で消滅せずに抜け出してしまう割合が多くなり、バックグラウンドが上昇しS/N比が劣化するという問題点も明らかとなった。