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湯中 弘美; 二瓶 俊一; 谷川 昌子; 伊藤 博明
no journal, ,
Metabolic Syndromeに肥満は密接に関連し、白血球数との関連も報告されている。一方で、放射線は白血球数に影響する。放射線業務従事者において、白血球数が心血管疾患の予測因子となりうるのか検討した。平成17年度の旧日本原子力研究所東海研究所及び那珂研究所における定期健診受診者のうち、受診時に感染性疾患がないと診断された男性職員1644名を対象に調査を行った。対象者を放射線業務従事者群(年間最大被ばく量3.1mSv)と非従事者群に分け、健康診断各データを比較した。さらに放射線業務従事者を正常体重群,肥満に分け白血球数及びその他のデータについて比較検討した。健康診断結果からは、放射線業務従事者と放射線業務非従事者との間に、白血球数を含めた各データは、2群間に有意差を認めなかった。放射線業務従事者における正常体重群と肥満群における比較では正常群よりも肥満群において有意に白血球数が高くなっていた。また健康診断の各データも肥満群において、収縮期血圧,拡張期血圧,肝機能,総コレステロール値,中性脂肪値が有意に高く、HDLコレステロール値が有意に低くなっていた。さらに年齢別での検討では、19歳39歳までと50歳以上で肥満群において有意に白血球数が高くなっていた。40歳代では、有意差はなかったものの、肥満群において白血球が高い傾向にあった。放射線業務従事者においても、肥満は健康診断のデータを悪化させ、また実効線量限度内のものであれば、心血管疾患の予測因子として、白血球数が有効である可能性が示された。
谷川 昌子; 二瓶 俊一*; 松下 千恵; 湯中 弘美; 伊藤 博明
no journal, ,
肥満は生活習慣病の重要な危険因子といわれている。昨年発表者は平成16年度の定期健康診断結果を解析し、Body Mass Index(BMI)高値群において総コレステロール値等が有意に高値であることを示した。今回は長期に渡るBMIの変化が生活習慣病に与える影響を明らかにすることを目的とし、20年間のBMI増加率と総コレステロール値等がどのような関係にあるかを検討した。
伊藤 博明; 谷川 昌子; 湯中 弘美
no journal, ,
メタボリックシンドロームは肥満による内臓脂肪の蓄積が高血圧,糖尿病,高脂血症を引き起こし、動脈硬化を進行させる病気であり、生活習慣と密接に関係している。そこで生活習慣病の一つとして考えられている歯周疾患と肥満度を現すBMI及びメタボリックシンドロームに関連する健康診断項目との関連について検討したところ、血圧高値群の方さらには喫煙習慣がある方のほうが中等度以上の歯周炎に罹患している方が有意に多く、メタボリックシンドローム診断基準における血圧と空腹時血糖で喫煙,年齢で比較しても有意に高値群では中等度の歯周炎に罹患している方が多かった。また、正常群に比べて、メタボリック症候群の診断項目で一つが高値さらには複数の項目で高値になっている方のほうが、現在歯数が少ない傾向にあった。メタボリックシンドロームも歯周炎も生活習慣に由来すると考えられるので、バランスのとれた規則正しい食事,適切なカロリー摂取といった適切な食生活やこまめの運動,禁煙など生活習慣を継続的に改善していくことが大切である。産業歯科保健を含めて産業保健活動として、確実に生活習慣の改善などの行動変容に結びつくようなプログラムの開発や受けて楽しい実になる保健指導へつながるような健康測定プログラムの開発などを産業医・産業看護職・産業衛生技術職などの他の産業保健スタッフや企業との相互理解,密接な連携協力のもとに展開していくことが、歯周病を初めとする生活習慣病,メタボリックシンドロームを予防・治療していくうえでも重要であろう。