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小池 通崇; 揖場 敏; 高橋 隆雄
1991 JAIF International Conference on Water Chmist, ,
1989年の第8回定検時に、「ふげん」一次系の化学除染が、日本の稼動中の動力炉として初めて実施された。その結果、6.6人・Svという大きな被ばく低減に成功した。この系統化学除染を行うために、先立って、除染剤KD203が「ふげん」の構成材料に悪影響を与えないことを確認する材料健全性試験を行ってきた。それは、全面腐食、SSC(応力腐食割れ)、水素脆化及び圧力管ロールドジョイント部に関してのものである。ステンレス鋼に関しては、除染剤ありなしでの低減歪速度引張試験(SSRT)及び単軸定荷重引張試験(UCL)を行い、KD203がSSC感受性を増加させないことを確認した。また、圧力管材については、ロールドジョイント部の耐久試験及びSSRTを行い、KD203が悪影響を与えないことを確認した。更に、ステンレス鋼のSCC定量式を作成したので、提案する。