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大野 豊; 大浦 千春*; 内宮 博文
Annals of Botany, 89(1), p.77 - 82, 2002/01
被引用回数:10 パーセンタイル:24.43(Plant Sciences)シロイヌナズナの半優性変異であるは、元来光形態形成変異として分離されたものであるが、オーキシンに対する反応にも異常が見られる。最近研究により
遺伝子はオーキシン初期誘導遺伝子群(
)の一つである
遺伝子と同一であることが明らかにされた。AUX/IAAタンパク質はARFと結合することが知られているので、iaa3/shy2-1D変異体におけるオーキシン初期誘導遺伝子の発現を調べてみた。RNAハイブリダイゼーションの結果、
変異体において、オーキシン初期誘導遺伝子の発現はオーキシンによって増加はするものの、その量は野生型に比べ非常に減少していることが明らかとなった。
GUSを用いた組織化学的解析では、
変異体では、根端におけるオーキシンによるGUSの誘導は観られなかった。一方、GUSの異所的発現が胚軸や子葉柄,根の維管束組織において、オーキシンを与えない状態で観察された。これらの結果から
はオーキシン初期応答遺伝子の発現に関して、正負の両方の方向に機能することが推定された。