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林 直美
原子力年鑑2007, p.61 - 66, 2006/10
世界のMOX燃料利用の歴史は古く、1960年頃までに建設,初臨界に達した初期の高速実験炉では金属燃料が用いられたが、1960年代後半以降に初臨界に達した実験炉や原型炉では、インドのFBTR(混合炭化物燃料)を除き、MOX燃料が利用されている。また、MOX燃料のプルサーマル利用は、1960年代ベルギー(1963年:PWR)を皮切りに、アメリカ(1965年:PWR),ドイツ(1966年:BWR),イタリア(1968年:BWR)と続き、その後1970年代になってオランダ(1971年:BWR),フランス(1974年:PWR),スウェーデン(1974年:BWR),スイス(1978年:PWR)で開始された。1980年代になって日本(1986年:BWR,1988年:PWR)でも試験的装荷が行われ、1990年代になってインド(1994年:BWR)が加わった。これまで、世界のプルサーマルによるMOX利用は、2004年12月現在で総計4,894体に上ると報告されている。2006年現在、運転可能な高速炉を保有しているのはロシア,フランス,インド及び日本の4か国だけとなっており、いずれも開発段階にある。したがって、現在の世界のMOX燃料利用はプルサーマルが主流となっている。