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熊倉 稔; 嘉悦 勲
J.Mater.Sci., 18, p.1335 - 1340, 1983/00
被引用回数:2 パーセンタイル:24.31(Materials Science, Multidisciplinary)弾力性を持った親水性高分子膜をエチルアクリレートと他の種々モノマーとの放射線注形共重合により調製した。膜の親水性および機械的性質はモノマー組成を変えて調べた。引張強度、引裂き強度、伸び率、およびヤング率は、エチルアクリレートモノマー成分の減少により増大した。エチルアクリレートとヒドロキシプロピルメタクリレートとの共重合(1:1)により得られた膜は親水性および機械的性質がポリ塩化ビニル膜に類似した。エチルアクリレートとジアクリレートモノマーとの共重合においては、組成を変えることにより弾力性、親水性を持った膜が得られ、医用高分子材料として利用できることが示唆された。
熊倉 稔; 嘉悦 勲
J.Mater.Sci., 18, p.2430 - 2436, 1983/00
被引用回数:7 パーセンタイル:47.63(Materials Science, Multidisciplinary)メトオキシピロピレングリコールメタクリレートモノマーの放射線注形重合により医用高分子材料を作り、その物理的性質と分子構造との関係を研究した。ポリマーの親水性はモノマーにおけるオキシチエレンの数が増大するにつれて増大し、それはオキシエチレン単位の数が4まで著しい。ポリマーの接触角はオキシエチレン単位の増大とともに、小さくなった。ポリマーの引き張り強度、引き裂き強度についてはポリマーの乾燥及び含水状態について測定し、それらはオキシエチレン単位の数の増大と共に低下することが明らかになった。ポリマーの伸び率はオキシエチレン単位の数の増大とともに始めは著しく増大するがオキシエチレン単位の数が3付近から低下することが明らかになった。
中瀬 吉昭; 栗山 将; 高橋 享*; 一色 節也*
J.Mater.Sci., 17, p.3052 - 3056, 1982/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Materials Science, Multidisciplinary)熱と放射線との複合環境下で劣化した試料の放射線誘起電流に関する研究を行った。材料としては、絶縁材料として用いられているポリエチレン、エチレンピロポレンゴムを使用した。放射線誘起電流及びその減衰は、試料の結晶性よりむしろ結晶化度によって影響される。結晶性試料では、加熱劣化後照射した方が、その逆の場合より劣化が少ない。また、短寿命担体の数は、結晶化度が低い試料ほど多くなるが、これは、短寿命担体のトラップが非晶領域で起り、長寿命担体は、結晶域でトラップされることを示している。
伊藤 政幸; 岡田 漱平; 栗山 将
J.Mater.Sci., 16, p.10 - 16, 1981/00
被引用回数:5 パーセンタイル:37.39(Materials Science, Multidisciplinary)電線材料の一つであるクロロプレンゴムについて、その機械的性質の劣化を種々の環境下で調べた。種々の配合を行ったゴムについて化学応力緩和法を用いて耐熱性を比較した結果、アミン系の酸防が劣化をよく制する事がわかった。放射線照射した試料について引張試験を行うと、照射劣化に対してもアミン系酸防が有効作用し、劣化をよく制する事を明らかにした。また、90kg/cmの加圧空気中で照射すると劣化がいちじるしく促進された。熱と放射線を同時に加えながら振動試験(10Hlz)を行うと室温ではモジュラスが時間とともに低下するに対し、高温(180C)ではモジュラスはほとんどしないが、210程度の振動回数で試料は切断した。
小川 徹; 井川 勝市; 岩本 多實
J.Mater.Sci., 14(1), p.125 - 132, 1979/00
被引用回数:21臭化ジルコニウム、メタン、水素、アルゴンの混合ガスからの、炭化ジルコニウムおよび炭素の化学蒸着挙動について、気体組成の効果を調べた。実験から、主として混合ガス中のメタン濃度が蒸着速度、蒸着物性状の双方を決定することが分かった。また、自由エネルギー最小化法を用いて、Zr-C-H-Br系の化学平衡を計算し、計算結果と実験結果との比較をおこなった。これらの結果から、炭化ジルコニウムの化学蒸着機構を議論した。
依田 修; 栗山 将
J.Mater.Sci., 14(7), p.1733 - 1743, 1979/00
被引用回数:13リニアポリエチレンに500Mrad以上の大量の線を照射したときの、結晶のサイズ分布と格子歪の変化をX線のプロフィル解析により調べた。微結晶のサイズ分布はラテラル方向ではある線量に達しないと変化しないのに対し分子鎖方向は照射線量と共に減少する。これは照射によってラメラ表面から架橋が生成し、微結晶を分子鎖方向から崩壊させるためと考えられる。
小田島 晟*; 石橋 輝雄*; 中瀬 吉昭; 栗山 将
J.Mater.Sci., 13(1), p.77 - 83, 1978/01
被引用回数:1放射線固相重合ポリトリオキサンの照射によるボイド発生、欠陥生成についてX線回折、電顕観察、および放射線分解による重量減少から検討した。層状ボイドの発生は、ポリマーのミクロフィブリル中に存在(局所的に)する放射線で分解されやすい領域で起こる。線量の増加により層状が明確になるのは、分子の切断末端からの解重合によるものである。一方、小角X線散乱曲線の解析をTsvankin法を採用し、ポリトリオキサン中の副結晶分立、放射線に重量減少などを考慮して検討した結果は、上述のボイド構造の観測値を合理的に説明する。
中瀬 吉昭; 栗山 将; 西島 啓喜*; 小田島 晟*
J.Mater.Sci., 12(7), p.1443 - 1450, 1977/07
被引用回数:4放射線固相重合ポリトリオキサンの融解挙動におよぼす線照射効果(1MR以下)を検討した。 1MR以下の線量ではX線散乱挙動(広角、小角)にほとんど変化がない。 重合したまま(as-polymerized)の試料の加熱曲線は、高収率の場合、2重ピークである。高温側ピークは低加熱速度(8C/min以下)に消失する。また、25KR、あるいは練ロールで粉末にした場合には、8C/min以上の加熱速度でも、2重ピークのままである。 高温側ピークはエントロピー抑制による過熱現象によると考えられ、照射、錬ロール処理はこのような分子鎖の切断を起すと考えられる。
小川 清行; 福田 幸朔; 岩本 多實
J.Mater.Sci., 11(7), p.1362 - 1365, 1976/07
被引用回数:3熱分解SiC試料を三点曲げ法によるヤング率と曲げ強さを、1600Cで焼鈍時間を変化させて測定を行った。その結果260時間焼鈍附近で極大値があり、以後は低減がみられる。この強度変化を試験片の顕微鏡組織と破面と対応させたところ、極大値を境としてある程度粒界割れから粒内割れへの変化がみられ、また小さなcleavage stepが後者の破面ではみられる。これから強度は微細組織によって影響されることがわかった。
依田 修; 田村 直幸; 土井 健治
J.Mater.Sci., 11(4), p.696 - 702, 1976/04
被引用回数:10一軸延伸ポリエチレンの結晶サイズの分布と格子歪を分子鎖方向とラテラル方向の両方向について解析した。ラテラル方向において、結晶は、延伸によって細分化されるが、その崩壊の仕方は冷延伸の場合と温延伸の場合で異なり、独自の称式をもつ。分子鎖方向では、微結晶のサイズに2成分あり、それぞれの成分の全量の比は、冷延伸、温延伸のいずれの場合も保存される。格子歪は冷延伸のラテラル方向の場合を除き、いずれもストレイン型とパラクリスタル型の重ね合せで説明され、そのパラクリスタル歪の大いさは、Hosemannらの値とほぼ一致する。
福田 幸朔; 岩本 多實
J.Mater.Sci., 11(4), p.522 - 528, 1976/04
熱分解SiC中に反跳によってXeを注入し,等時昇温加熱および等温加熱をおこなってXeの放出を測定した。等時昇温加熱中に放出されたXeは温度に対して三段階の挙動を示した。1200C以下での放出,1200-1400Cでの放出,1400C以上での放出である。等温加熱では1144Cから1753Cまでの間で放出を測定し,拡散定数を求めた。拡散定数の温度依存性は,1400Cを境にして二つの異った活性化エネルギーを与えた。これらの結果から,1400C以上での放出は,空孔寄与によるXe拡散,1400-1200Cの間では,多分,粒界寄与による拡散であると結論づけられた。1200C以下での放出は,格子間拡散と欠陥によるXe捕獲-放出反応との結びつきを仮定して説明づけられた。