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丸山 信一郎*; 綿谷 聡*
三井住友建設技術研究開発報告, (15), p.107 - 112, 2017/10
福島第一原子力発電所(以下、1Fと称す)の廃止措置において、安全で確実な燃料デブリの取出しを行うためには、燃料デブリの形態や特性を推定することが不可欠となる。その推定のため、事故時の燃料集合体の溶融移行挙動調査が行われている。調査にあたり、燃料集合体溶融模擬材の切断が必要となり、切断にはジルコニウム合金とステンレスの溶融混合材料やセラミックの切断実績のあるアブレイシブウォータージェット(以下、AWJと称す)工法を適用することとした。結果、燃料集合体溶融模擬材を切断でき、切断可能な条件のデータを取得できた。今後、そのデータは、燃料デブリの取出しの検討に役立てることができる。
丸山 信一郎*; 綿谷 聡*
三井住友建設技術研究開発報告(CD-ROM), (14), p.21 - 26, 2017/02
福島第一原子力発電所(1F)の炉内構造物は、スリーマイル島原子力発電所2号機の知見から溶融燃料と混在した複雑狭隘な状態となっていると想定される。このような想定から、炉内構造物を安全かつ合理的に切断解体する方法として、アブレイシブウォータージェット(AWJ)切断工法を候補に適用可能性の検討を行った。検討にあたり、AWJ切断工法が保有している課題(溶融燃料デブリ模擬材切断、切断可否判定)について試験を実施した。結果、AWJ切断工法が1Fの炉内構造物の解体方法の候補と成り得ることを確認した。
丸山 信一郎*; 手塚 慎一*; 大鐘 大介*
三井住友建設技術研究所報告(CD-ROM), (6), p.185 - 192, 2008/11
新型転換炉「ふげん」の原子炉は、圧力管型を特徴としている。原子炉本体解体の検討にあたり、圧力管とカランドリア管からなる二重管の同時解体技術として、アブレイシブウォータージェット(AWJ)を候補にあげ、その適用性を試験した。試験では、AWJの課題となる二次廃棄物量の低減と水中における切断監視技術の確立を目的とし、切断への研掃材再利用の可能性と音及び振動による切断監視技術の適用の可能性を確認した。
佐藤 稔紀; 青木 和弘; 石島 洋二*
三井建設技術研究報告, (22), ,
深部地下空間利用に関して、岩石の強度・変形特性に及ぼす温度の影響を把握しておく必要がある。稲田花崗岩を用いて室温から200°Cの範囲で圧裂引張試験、一軸および三軸圧縮試験を行い、力学特性に及ぼす温度の影響を検討した結果、以下のことが明らかになった。1.引張強度、圧縮強度および粘着力は温度の上昇にしたがって低下する。2.内部摩擦角は温度によって変化しない。3.封圧下におけるヤング率、ポアソン比の温度依存性は小さい。4.200°Cまでの範囲では、クラス2(圧縮試験において破壊後の応力-ひずみ関係が正を示す)特性は保持される。