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鷹合 滋樹*; 佐々木 敏彦*; 皆川 宣明; 森井 幸生; 広瀬 幸雄*
Proceedings of 6th International Conference on Residual Stressess (ICRS-6), Vol.1, p.41 - 48, 2000/07
Fe-Cr/TiN系焼結複合材は、TiN粒子によって分散強化した材料であり、優れた耐摩耗性で知られた材料である。複合材料内部では構成材料相間で応力が発生し複雑化する。応力解析法としてはEshelly法、Mori-Tanaka法、等があり、X線回折により実験検証が行われていれば、侵入深さが数10mと浅いため、自由表面による応力緩和の影響は無視できない。中性子回折法はX線に比べFe-Crでは数万倍となり、内部の応力状態及び分散体の平均応力が測定可能である。日本原子力研究所JRR-3Mに設置されたRESAを用いて応力測定を行い良好な結果が得られたので発表する。
秋庭 義明*; 田中 啓介*; 皆川 宣明; 森井 幸生
Proceedings of 6th International Conference on Residual Stressess (ICRS-6), Vol.1, p.25 - 32, 2000/07
近年セラミックスの複合化によって、じん性を向上させる試みが行われている。複合材は、異種材料の組み合わせによって構成されるため、製造過程において熱膨張係数の差による熱残留応力の発生を避けられない。中性子回折法は非破壊で内部応力を測定できることから、材料の健全性評価のみならず、新素材開発に際しても重要な測定法である。母材のアルミナにジルコニアを複合したアルミナ・ジルコニア複合セラミックス及び母材のアルミナに炭化ケイ素を複合したアルミナ炭化ケイ素複合セラミックスについて測定を行い、特に体積割合が7%のアルミナ炭化ケイ素セラミックスでは-1400MPaの極めて高い圧縮応力が生じ、実験値は予測値に一致し良好な結果が得られた。
土屋 佳則; 菊地 賢司; 皆川 宣明; 森井 幸生; 加藤 崇; 中嶋 秀夫; Refal, M.*; 斎藤 徹*; 辻 博史
Proceedings of 6th International Conference on Residual Stressess (ICRS-6), Vol.1, p.337 - 341, 2000/00
核融合炉で必要となる巨大超伝導コイルの、加工による大型導体ジャケット内部残留応力の分布状態は、超伝導生成熱処理の際に問題になる。本講演ではコイル巻き線加工を模擬したジャケット材の内部残留応力を中性子回折法により非破壊で測定し、加工による残留応力の再分配状況を観測した結果について報告する。同時に、同形状のモデルによる計算機シミュレーションを行い、加工の各段階を追って残留応力の変化を予測した結果を示す。中性子回折による実測と計算結果の整合性を各加工段階で検証することで、複雑な形状と加工履歴をもつ材料の残留応力を事前に高い信頼性をもって予測できる可能性について議論する。