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関根 俊明; 馬場 宏
JAERI 1266, 57 Pages, 1980/06
原子炉の強い中性子束のもとでは二重中性子捕獲によるRIの生成は無視しえない。本報告ではMg、
Ni、
Nb
Dyをターゲット核に選んで実験し、2回目の中性子を捕獲する断面積を求めた。断面積のデータは反応によるRI生成量の算出、furn-out の補正に用いられるが、核反応機構の点からも興味ある知見が得られた。その中では
Nbという不安定な奇ー奇核の中性子捕獲における核異性体生成比が得られ、統計モデルによって良く説明できた。また、
Dyの核異性体の断面積が得られたが、この種の核異性体の熱中性子捕獲の断面積の比は複合核過程によって説明しうることが明らかにされた。同時に核分裂中性子による
Ni(n、2n)
Ni反応にの平均断面積が得られた。従来の系統性を表す式では、この反応断面積は実験値と大きな違いがある。本報告ではより正確に多くの実験値を再現する式を提案した。
関根 俊明; 馬場 宏
Journal of Inorganic and Nuclear Chemistry, 40(12), p.1977 - 1980, 1978/00
被引用回数:7金属ニッケルを原子炉中性子で照射して、Niと
Niの収率を決定した。
Niの二重中性子捕獲によって生成した
Niの収率から、
Ni(n,
)
Ni反応の熱中性子断面積として22.0
0.8barnが得られ、その共鳴積分は60barn以下と結論された。また、核分裂中性子によって引き起こされる
Ni(n,2n)
Ni反応の断面積は3.8
0.5
barnと決定された。この(n、2n)反応に関して、その断面積を予測する簡単な経験式を導いた。この式はこれまでに提案されている式よりも正確に実験値を再現できる。