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笠井 昇; 玉田 正男; 熊倉 稔
JAERI-M 89-052, 18 Pages, 1989/05
セルラーゼ産生菌であるトリコデルマ菌(Trichoderma reesei)を固定化し、フラスコスケール(100ml)およびベンチスケール(30l)で培養して得られる酵素活性について調べた結果をまとめたものである。フラスコスケールでの培養では、固定化により高い酵素活性を示し、6回の反復回分培養においても活性の低下が認められないことがわかった。ベンチスケールでの培養では、固定化したものと固定化しないもので最適な培養条件が異なることが明らかになった。ベンチスケールにおいて反復回分操作や連続化操作を行っても雑菌汚染されずに長期間に渡り培養できることがわかった。連続培養は回分培養に比べて約85%の酵素活性になり、高い酵素活性を持った培養液が長期間連続的に得られることがわかった。