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前川 洋; 関 泰
Journal of Nuclear Science and Technology, 14(2), p.97 - 107, 1977/02
被引用回数:214種類の球形ブランケット体系について、核分裂率分布の絶対値をTh,U,Np,Uの小型核分裂計数管で測定した。実験を行なった4つの体系は、それぞれ、リチウム、リチウムと黒鉛、天然ウランとリチウム、天然ウランとリチウムと黒鉛の組合せで構成された。最後の組合せである黒鉛反射体付ハイブリッド体系での各領域の外径は中心ボイド3.3cm,天然ウラン10.0cm,リチウム金属34.1cm,黒鉛55.3cmであった。絶対測定をするためには加速器で発生する14MeVの中性子数と核分裂計数管に塗布されている核分裂性物質の原子数を知る必要がある。中性子発生量は加速器に設置した-モニターの係数により算定した。核分裂計数管は同じ加速器を用いて較正した。実験誤差はほとんど10%以下で、平均で約7%であった。黒鉛で反射される中性子の大部分は0.3MeV以下であった。天然ウランの領域を付加すると中性子数が数倍に増加する。