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木名瀬 栄; 野口 宏; 中村 尚司*
KEK Proceedings 2001-22, p.30 - 36, 2001/12
本研究では、ゲルマニウム半導体検出器を用いた全身カウンタの最適設計を検討するため、ゲルマニウム半導体検出器の基礎的データであるピーク効率について計算シミュレーション及び実測を行い、計算によるピーク効率算出法の検証を行った。その結果、微小線源に関する光子エネルギーとピーク効率の関係(ピーク効率曲線)ばかりでなく、ファントムのような体積線源に対するピーク効率についても、計算によって評価可能であることが明らかになった。
三枝 純
放計協ニュース, (28), p.2 - 5, 2001/10
線スペクトロメトリ法で体積試料の放射能測定を行う際、試料ごとのピーク効率曲線を必要とする。試料の形状,密度,組成等を考慮した標準体積線源の作製はその煩雑さや廃棄の観点から問題も伴う。近年、光子輸送計算の信頼性が向上しており、モンテカルロ計算と、標準点状線源による代表点での一点校正を組み合わせることにより、ピーク効率曲線を評価することを試みた。これにより体積試料のピーク効率曲線を簡便に、精度よく評価することが可能となった。
野口 正安; 武田 健治*; 樋口 英雄*
Int.J.Appl.Radiat.Isot., 32, p.17 - 22, 1981/00
被引用回数:30 パーセンタイル:93.64(Nuclear Science & Technology)点線源ピーク効率を積分することによって容積線源などのピーク効率を求める方法について述べた。この方法はあらゆる形状と媒体の容積線源に広く適用でき、線源の幾何学的条件は積分範囲を変えることにより、また自己吸収は減弱係数を与えることによって補正される。
岡田 實
日本化学会誌, 81(3), p.367 - 371, 1981/00
X線強度の値は既知の放射性核種の約10%について測定されているに過ぎないから、文献中に埋もれている未解析のX線スペクトルを解析することにより多数の核種のX線強度を実験結果の中から探索した。すなわち、強度の分っている線と強度の分っているX線の各全吸収ピークを共に含むような線スペクトルを文献から集め、その既知の強度と「スペクトルから読み取れるピーク面積」とに基づき、試行錯誤法によって効率曲線の「最適な形」を得た。この「形」を適用して(文献中の未解析ピークの解析によって)得られるX線強度の不確かさは、既知のX線強度値の誤差よりも小さい場合がある。従って、この「形」はX線強度値を手に入れる補助手段として有用である。必要な期間も費用も比較的少ない。
柳瀬 信之; 笠井 篤
JAERI-M 8600, 32 Pages, 1979/12
Ge(Li)半導体検出器の環境試料に対するピーク効率の校正を、寒天容積線源法で行いその実用性を検討した。放射能標準溶液を寒天温水溶液に溶かし込んだ後、冷却固化し、直径6cmと8cmの各種厚みの円柱線源を作った。ここで使用した核種は、Na、Cr、Co、Ba、Cs、CeとAmである。得られた線源の放射能は0.03~0.2MCiで、10~10秒間測定した。校正に要した日数は、線源作りに1日、測定に約1週間であった。得られた絶対ピーク効率曲線の誤差は5~10%で、これの原因としては、放射能標準溶液の濃度の値、希釈操作、線放出比のデータ、測定時の線のサム効果などが考えられる。しかし、環境試料の測定に対しては充分使用しうるものであった。
原子力安全研究協会*
原子力安全研究協会報告書,1979, 5 Pages, 1979/02
Ge(Li)半導体検出器による環境放射能分析のため、標準容積線源の作製を行い、それを用いて検出器のピーク効率を決定した。標準線源の規格化を目的とした本調査研究の成果報告の一部として、測定に係る問題点およびその対策について述べたものである。
野口 正安
Radioisotopes, 28(10), p.58 - 67, 1979/00
環境試料の線スペクトロメトリーにおいては、標準線源として容積状のものが使われる。それら環境容積線源を用いるときの、ピーク効率の求め方,自己吸収の補正,サムコインシデンの補正および標準容積線源の作製法などについて述べた。