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藤原 優行; 水田 俊治; 鵜飼 重治
JNC TN9400 2000-050, 19 Pages, 2000/04
実用化戦略調査研究で実施している高速炉システム技術評価において、高温出口温度で15万MWd/t以上の燃焼度を達成するために不可欠なODSフェライト鋼被覆管の実用化見通しを評価することになっている。そのため、これまでのODSフェライト鋼被覆管の技術開発結果を踏まえ、将来の実用規模の観点から、長尺被覆管の量産を可能とする経済性の高い製造プロセスの成立性を検討し、量産コストの予備的評価を行った。将来の実用規模を想定した場合、全コストに占める素管製造コストの割合が大きく、そのコスト低減化のために考えられる方策についても予備調査を実施した。
岡 弘; 丹野 敬嗣; 大塚 智史; 矢野 康英; 皆藤 威二
no journal, ,
経済性に優れる高速炉を実現するため、高温(700C), 高照射量(5
10
n/m
, E
0.1MeV)の使用条件を満足する材料として酸化物分散強化型(ODS)フェライト鋼の開発を進めている。ODSフェライト鋼は耐中性子照射特性に優れるフェライト鋼中に、熱的に安定な酸化物粒子を分散させて高温強度の向上を図った材料であり、粉末冶金法により製造する。原子力機構で開発したODSフェライト鋼は、フェライト鋼としては世界最高レベルのクリープ強度を有しており、引張特性や疲労特性などにも優れる。
若井 栄一; 能登 裕之*; 叶野 翔*; 牧村 俊助*; 石田 卓*; 柴山 環樹*
no journal, ,
高エネルギー粒子線を受ける材料や機器は、高い熱負荷や照射に耐えられるようにすることが重要である。本研究では、メカニカルアロイングと高温等方圧焼結によって作製された結晶粒径が1-2m程度で高強度を有するナノ粒子分散型のW(タングステン)と1.1wt%TiCを添加したナノ粒子分散型W材について、耐照射特性を調べた。照射は、東京大学のHITイオン照射施設にて、773Kで約0.7dpaまでセルフイオンであるタングステンイオン照射を実施した。照射後、耐照射特性についてナノインデンターで測定した結果、前者の材料は変化したのに対して、後者の材料では照射硬化が生じていなく、大変優れていることが分かった。
岡 弘; 丹野 敬嗣; 矢野 康英; 大塚 智史; 皆藤 威二; 舘 義昭
no journal, ,
ODS鋼被覆管の量産技術開発の一環として、量産用メカニカルアロイング装置である大型アトライターPATTRIODSを開発した。PATTRIODSの粉末処理量は従来の3倍の30kgとし、メカニカルアロイング中の酸素量を制御するため、粉砕タンク及び粉末回収容器まで真空-Arガス置換が可能な機構とした。PATTRIODSを使用してODS鋼の試作試験を実施した結果、既存小型アトライターと同レベルの酸素量制御性を有することがわかった。