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三好 慶典; 広瀬 秀幸; 阿見 則男; 桜井 聡
JAERI-M 93-031, 32 Pages, 1993/03
本報では、硝酸ウラニル水溶液及び硝酸プルトニウム水溶液並びにウラン・プルトニウム混合硝酸水溶液に対して新たに提案された溶液密度式(SST式)を用いて、中性子無限増倍率、臨界バックリング等の臨界パラメータの解析を行った。ここではBurgerの式及びMaimoniの式に基づく従来の密度式(LMT式)を用いた場合と比較することにより、硝酸水溶液系の溶液密度式が臨界計算へ与える影響を評価した。解析には、詳細計算コードJACSシステムにより作成した群定数を用いて1点近似の中性子減速方程式を解くSIMCRIを使用した。溶液密度式としては、新たに提案されたSST式の方が高い信頼性を有しており、特にウラン・プルトニウム混合硝酸水溶液において合理的な結果を与えている。しかし、臨界パラメータ及び有限体系の臨界寸法に関しては、両者の間に顕著な差異は安全上無い事が確認された。
萩野 晃久; 内藤 俶孝
JAERI-M 89-039, 27 Pages, 1989/03
中性子無限増倍率が1.0未満の燃料の周囲に軽水反射体が付くことによって、その体系が臨界に達するかどうかの可能性を検討した。臨界計算は、軽水および重水反射体付きの二酸化ウラン燃料平板体系において、U濃縮度、UO密度、水対ウラン原子個数比をそれぞれ変えて行った。反射体の中性子反射による燃料中の中性子エネルギー・スペクトル軟化が体系の臨界性に及ぼす影響を解明するための手がかりとして、中性子スペクトル・ファクターを考える。結果として、中性子無限増倍率が1.0未満のウランやプルトニウム燃料は、もしその周囲に軽水反射体が取り巻いても臨界になることはないことが分かった。