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長尾 辰哉*; 五十嵐 潤一
Physica B; Condensed Matter, 345(1-4), p.70 - 73, 2004/03
被引用回数:1 パーセンタイル:7.09(Physics, Condensed Matter)DyBCの共鳴X線散乱に及ぼす格子歪みの効果を調べるため、低エネルギー準位を記述する結晶場ハミルトニアンを研究した。4重に縮退した基底状態を用いて、絶対零度での協力的ヤーンテラー効果を解析した。ボロンと炭素原子から構成されるシートがある種のバックリングした状態がエネルギー的に有利な状態であることを見いだした。この事実から、斜めに四重極モーメントが向いた秩序相が自然に導かれる。この格子歪みは5dバンドに変調をあたえ、Dy L吸収端での大きなRXSスペクトル強度を生じさせる。
堀田 貴嗣
Physical Review B, 67(10), p.104428_1 - 104428_8, 2003/03
被引用回数:21 パーセンタイル:68.14(Materials Science, Multidisciplinary)ドープされていないマンガン酸化物の強磁性状態における新しい金属絶縁体転移の存在が、ヤーンテラー歪みと強く結合する-軌道縮退ハバード模型の数値的手法による解析に基づいて議論される。基底状態相図を電子・フォノン結合定数とクーロン相互作用によって定義される平面に描くと、銅酸化物に対する標準的な1バンドハバード模型とは対照的に、この-軌道縮退ハバード模型においては、ハーフフィリングでも、との有限の値に対して金属相が存在することがわかった。これは、フェルミ面の形状が、絶縁体相に特有の交替軌道秩序と整合しないためである。以上の結果に基づき、ドープされていないマンガン酸化物における超巨大磁気抵抗効果の新しいシナリオが議論される。