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宗像 雅広; 木村 英雄
Groundwater Updates, p.411 - 416, 2000/01
カナダTwin Lakeサイトで行われたトレーサー試験に対し地質統計モデルを用いてトレーサー移行のシミュレーションを行った。シミュレーションは、まず、サイトで測定された透水係数の地質統計的情報をもとに、透水係数の不均質な空間分布を再現した。次に、得られた透水係数場を使って3次元地下水流解析、3次元核種移行解析を行った。地下水流解析には3D-SEEPコード、核種移行解析にはランダムウォークモデルを用いて実施した。トレーサーの空間分布の経時変化を再現した結果、おおむね良好な結果を得ることができた。また、パラメータの空間的不均質性には相関長が重要であるのがわかった。これらにより不均質な流れの場での核種移行評価には、本研究で示した地質統計学的モデルを用いた手法が有効であることがわかった。
宗像 雅広; 木村 英雄
Int. Workshop Proc., Improvement of Environmental Transfer Models and Parameters, 0, p.237 - 246, 1996/00
カナダ、AECLチョークリバー研究所のTwin Lakeサイトにおいて行われた地層中でのトレーサー移行実験を解析した。解析では、不均質な帯水層の透水係数場を表現するために相関距離を考慮した地質統計モデルを用いて統計的に相似な透水係数場を作成し、次に、その透水係数場を用いて2次元鉛直断面において地下水流解析を実施し、最後に、ランダムウォーク法によってトレーサーの移動をシミュレートした。計算値と実験値とを比較した結果、相関距離は帯水層の不均質性を表す重要なパラメータであることが判った。また、キャリブレーションの結果、水平方向に5mの相関距離を用いた計算結果が観測井戸における破過曲線、トレーサープルームの時間的な移動を最も良く再現でき、本モデルが不均質な透水係数場を適切に再現できることを確認した。